2024/10/11
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幹を見ろ、枝葉は見るな! |
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10月14日、日経「保護主義が招くEV不況」より。 1 記事概要 一 欧米車価格高騰で売れず 後述するが、欧米(アングロサクソン系)は日本潰しでEV戦争をしかけ、当初はうまくいっていた。しかし、ここにきて割高の欧米車の売れ行きは鈍化してきた。 二 中国車低価格で躍進 欧米車鈍化の最大の原因は、格安の中国車の進出だ。そしてその原因は、 ①素材、部品の安さ EVの主要部品である電池、その素材である原料、共に中国が質量でアドバンテージを持っている。 ②公式&非公式の補助金 これに加え中国政府の公式な補助金&隠れ補助金により、価格を大幅に安くできる。 三 日本勢、背水の電池網 これは日経記者の考えた見出しなのだが、日本勢ってどこのことだ? ①トヨタは、EVも含めた全方位戦略だから、ほとんど影響がない。それに加えて全個体電池という、最新の技術にチャレンジしている。これがうまくゆけば欧米車どころか、中国車もまとめて追い抜くだろう。 ②トヨタ以外は確かに苦労しているが、そもそも日本のような狭い市場で自動車メーカーが10社もあること自体、無駄なのだ。この際集約化した方が、会社も社員もプラスになる。 2 そもそも、EV推進の理由は? ガソリン車で日本に勝てない欧米が、環境問題を利用して日本車潰しの題目としただけだ。 3 そもそも、化石燃料の最大の排出源は? 一 自動車から出るCO2など、たかだか全体の1割程度であり、最大の排出源は5割を占め発電である。 二 その中でも最もCO2を出す石炭火力、 三 その中でも世界最大の石炭火力国中国こそが、温暖化の最大の犯人だ。 4 真の原因(幹)を見ずして、どうでもいい原因(枝葉)を見ても、何も解決しない 一 中国の自動車が全てEVに切り替わったとしても、その大本は石炭火力だから、なんてことない、全土を石炭自動車が走っているだけだ。 二 太陽光パネルやEVを全世界に売り、その金で石炭を買いガンガンCO2を出しているわけだ。 中国の石炭火力発電を止めないかぎり、地球温暖化阻止は1ミリも進まない、これ小学生レベルの常識です。 5 資産形成における教訓 幹を見ずして枝葉だけ澪ても全く意味ないことがおわかりかと思う。 資産形成においても同様で、個別株の日々の上げ下げに一喜一憂するなど、時間とエネルギーの無駄だ。 幹(株式市場そのもの)を買い、枝葉(個別株)など無視せよ、地球が猿の惑星にならない限り株式市場は成長する。株式市場そのものを買うインデックスファンドこそが、個人と社会の経済成長のための、太くて高い幹なのだ。 |
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