2020/2/11

手数料引き下げ競争に、惑わされるな!

 現在、証券業界では「手数料の引き下げ競争」とでもいう事態が、進んでいます。
 当然のことですが、預貯金を預ける時に手数料はかかりません、一方、株や投資信託を買う場合には手数料がかかるわけで、普通に考えたら、わざわざ手数料を払ってまで投資を始めようと考える人はいません。
 実際、1980年代においては、郵便局の定額貯金に預けておけば、10年で2倍になったのであります。
 
                            しかし、
 
 時代は変わり、失われた20年を経た今日において、定額貯金が2倍になるには、現在金利のままだと6930年!かかるのであります。
 
 貯蓄だけでは資産は増えない、ある程度の額を投資に回さないと、老後の生活資金を確保できない、という現実をふまえ、投資というものをお勧めするしだいであります。
 したがって、前述した「手数料の引き下げ競争」は歓迎すべきことなのですが、気をつけていただいたいことがございます。
 
                             それは、
 
 引き下げられる手数料が、
 1 普通の国民・投資家のニーズに合致したものなのか?
 2 一回限りの手数料なのか、毎年取られる手数料なのか?
 ということでありまして、詳細については次回お話いたします。