2025/6/22

日鉄、ソニー、パナソニック

 
1 日本製鉄、USスチール買収へ
 
 一 もともとは、会社(株主)同士で合意した買収
  経営危機のUSスチール(&株主)が、日鉄に買収を持ち掛け、日鉄がそれに応じ、法とルールに基づき買収が合意された。
 
 二 トランプ吠えて、バイデン悪乗り
  ところが、大統領選挙を控えたトランプが、「アメリカの魂を他国に売るなどけしからん」と寝言を言い、バイデンも票目当てに同様の反応をした。
  結果、バイデンの指示により買収は頓挫した。
 
 三 トランプ豹変
  ところが、大統領に返り咲いたトランプは、徐々にニュアンスを変えた。
  「買収はだめだが、投資ならいい。」等の発言や、関係当局に対し審査をやり直させるなどだ。
  結果、99パーセント日鉄が買収し、1パーセントの黄金株で米国政府が基本的なところ(安全保障分野、社名、工場、雇用等の維持)を押さえるという形になった。  
 
 四 この間、トランプといいバイデンといい、米国では政治家が一企業のために奮闘していた。        
  これに対し、石破のバカは、何もせず昼寝してた。そもそもバカだから、こんなことが進展していること自体理解できなかったのだろう。
 
 五 日鉄、自助努力で成功
   役立たずの政治屋を無視し、日鉄が自助努力で成功したわけであり、心からの敬意を表したい。
 
2 ソニーの成功
 
 一 「アメリカの魂を他国に売るなどけしからん」、トランプのこのセリフ、実は40年前も、同じようなことが言われていた。
 
 二 信念を貫いたソニー
 経営不振のコロンビア映画を買収したソニーに対し、全米から大きなブーイングが浴びせられた。しかし、盛田社長率いるソニーはこれらに屈することなく信念を貫き、今やソニーピクチャーズエンターテイメントは、ソニーグループの大きな稼ぎかしらだ。
 そして今、この会社に対し前述のようなセリフを言う米国人など皆無だ、そもそも米国人の大半はこの会社は米国の会社だと思っている。 
 
3 パナソニックの失敗
 
 一 ユニヴァーサル買収、今持ってりゃ大儲け
 ソニーの真似してユニヴァーサルを買収したパナソニック。もともと社名からしてソニーのサル真似だし、当然ながら信念のかけらもなく、数年で手放した。
 今、ユニバーサルスタジオジャパンは多額のロイヤリティを米国ユニヴァーサルに払っている。
 もし、パナソニックがユニヴァーサルを持ち続けていれば、このお金はすべてパナソニックの儲けとなったわけであり、マジ、アホな会社だ。
 
 二 愚の極致、社名変更
  挙句の果ては、松下電器産業 → パナソニックへの社名変更だ。伝統と由緒ある社名を捨て、小学生の英語ごっこみたいな名前に変える、マジ、アホな会社だ。
 
 三 今や、成金の下請け企業
  挙句の果て、今ではテスラという新興成金企業への電池供給と、シナという新興成金国家への製品販売という、成金の下請け企業に成り下がった、マジ、アホな会社だ。
 
4 意志ある者に、道は通ずる
 
 一 個別株投資、成功するのは一握りの人だけ
  1990年代、いずれソニーが成功し、松下が失敗するであろうと予測できた人間は世界中に一人もいない。
  日本製鉄がこれから米国で成功するかどうかは、世界中の誰一人わからない。
 
  個別株投資はそれほど難しいのだ。
 
 二 初心者は、インデックスファンドに集中せよ
 
  したがって、初心者・若者はインデックスファンドを毎月毎月地道に積み立てるだけで十分だ。
 
 三 ソニーの信念を見習って
 
  ソニーが半世紀かけて成功した長期投資という信念を見習って。