2020/2/24

「成果型信託報酬」の投資信託が生まれる!

 ビッグニュースです、我が国において初の「成果型信託報酬」の投信が4月に誕生いたします。
 新聞情報によりますと、農林中央金庫系の運用会社が発売するそうですが、以下具体的にご説明いたします。
 
1 「信託報酬」とは?
  投信を保有する投資家が運用会社に毎年支払う手数料であり、その率(例えば純資産価額
    の1%)は固定されており、かりに価格が下落してもそれなりの額を取られる。
 
2 信託報酬の配分
  運用会社は受け取った金額の何割かを、①信託銀行(投信売買の実務を担う)及び②販売会
  社にキャッシュバックする、当然ながら、販売会社はその率が高い商品を積極的に販売する。
 
 
3 「成果型信託報酬」とは?
 
  前記の①及び②は従前どおり発生する(合わせて0.3%)が、運用会社の取り分は、
 
  「基準価格が上がり、最高値を更新した時のみ、上昇分の10%を受ける」ということです。
 
 結論:現状において、投資家と販売側の関係は、「利益相反」(Aが得すればBが損し、Aが損すればBが得する)であります。
 一方、この商品が販売されると、投資家と運用会社の関係は、「ウイン・ウイン」すなわち相場が上がれば両者が得をするという、素晴らしい関係になるのであります。
 
 今現在は新聞報道の段階であり、この先経過を見守りたいと思いますが、このような決断をされつつある運用会社に敬意を表し、強く応援したいと考えております。