2020/10/25

ムヒカ・ノーベル賞・学術会議 2

 秋は、ノーベル賞の季節であり、この文章を書いている間でも、続々と受賞者が発表されています。
 この中で、「経済学賞」というものは、ノーベル賞がスタートした時にはなく、最近できたものです。
 経済学も基本的な要素として数学的なものが必要ですから、そういう意味では物理学賞に近いと考える方もおられるかもしれませんが、全く違います。
 物理学賞が、例えばアインシュタイン氏に代表されるように、究極のハイレベルのものであるのに対し、経済学賞というのは、ヒマな学者屋が、もっともらしい理論(机上の空論)を、もっともらしい文章で書いたものにすぎません。
 
 その代表が、1997年に受賞した、マートンとショールズという、米国の二人の学者屋です。
 通称「マートン・ショールズ理論」と呼ばれるものなのですが、その内容というのが、いわゆる「デリバティブ」という、詐欺師が庶民をだますための手法を、もっともらしく化粧したものにすぎません。
 
 正確にいうと、デリバティブそのものは決してインチキなものではなく、その代表的なものが、江戸時代、大阪の堂島で創設された、米の先物取引システム・市場であります。  
 
 というわけで、上記のような「正しいデリバティブ」ではなく、「ゴミ・デリバティブ」の典型が「マートン・ショールズ」理論であります。
 この二人、自分の理論を実践すべく、「LTCM」(ロングターム・キャピタルマネジメント」という投資会社の取締役に名を連ねました。
 
                ところが、
 
 この「LTCM社」、翌1998年に、巨額の損失を出し、破産したのです。
 そして、その理由というのが、「ロシア通貨危機を、予測できなかった」、ということなのです。
 おいおい、そういう未知のリスクをヘッジするための理論が、おまえらの理論であり、その手法が「デリバティブ」だろ、てなものです。
 
 というわけで、今年もなんとかという学者屋が、なんとかという理論で受賞したらしいですが、ま、どうでもいいブリキの勲章ですから、100%無視してかまいません。
 
                 逆に、
 
 100%信頼し、実践していただきたいことがございます。
 それこそ、前述した、人類最高の物理学者であるアインシュタイン氏の、以下の言葉です。
 
          「複利は、人類最高の数学的発明である」
 
 これから資産運用・資産形成を行う方々におかれましては、この言葉のみを信じ、実践するならば、必ずや豊かで幸せな未来がくるであろうということを、強く訴えるものであります。