2025/10/19

オルツ破綻と、正しい株式投資

 10月13日日経で、かつてオルツの経営企画部長だったS氏のインタビュー記事があり、これが珠玉の記事なので紹介する。
 再三述べているが。社説を筆頭に日経のブン屋の記事は、①財務省や日銀プロパーのパペット(腹話術の人形)記事であるにもかかわらず、②あたかも自らのノーミソで考えたように偽装し、③しかも上から目線でエラソーに言う、最低最悪のクズ記事だ。
 しかし、記者会見の回答や、今回のようなインタビュー記事はブン屋が介入する余地はないわけで、真実が記載されているわけだ。
 
1 破綻の真相
 
 一 S氏が経営企画部長となったのは2022年9月1日、前職は大手監査法人の不正調査チーム勤務という、監査のプロだ。
 
 二 地位的には、CFO(最高財務責任者)のすぐ下であり、入社直後からデータを見て循環取引→粉飾決算に気が付き、なんと9月9日の時点で常勤監査役にこのことを指摘した。
 
 三 その後、CFOや社長(共に今回逮捕された)に警告したが聞き入れられず、9月末、つまり1か月勤務で退社した。
 
 四 その後。2024年10月にオルツは東証に上場、これを見たS氏は翌11月に関係当局に情報提供した。
 
 五 監査法人、主幹事証券会社(極悪大和証券)、東京証券取引所等が見抜けなかったことに対するS氏の見解  = 「(プロなら)わからなはずがないだろう」
 
2 賢き投資家の選ぶ道
 
 今回も、①ワルが企て、②銭ゲバが協力し、③アホがダマされるというワンパターンの事象が発生した。
 賢き投資家が選ぶ道は以下二つだ。
 
 一 金融機関はワルの集まりだから、絶体に勧誘文句には乗らない。
 
 二 ましてや、個別株式については、地球上で信頼できるのはW・バフェット氏&清原達郎氏の二人以外いないので、シロートは一切手を出さないことだ。
 
 三 例えば、
   ①かつて総合電機のライバルだった日立と東芝。
   今や日立の時価総額20兆円 > 東芝の時価総額、上場廃止してゼロ円。
   ②同様に家電のライバルだったソニーとパナソニック。
   今やソニー26兆円 > パナソニック4兆円
 
 例えば20年前、このような差がつくと予測した人は全世界に一人もいない、それくらい個別株投資は難しいのだ。  
 
3 松下幸之助の遺産
 
 粉飾決算が原因で上場廃止となった東芝は問題外だが、松下電器産業株式会社という歴史と伝統ある社名を捨てたパナソニックもまあ大した未來はないだろう。
 
 しかし、今は亡き松下幸之助氏はパナソニック以上に素晴らしい遺産を残していたのだ。
 それは、氏が70億円という私財を投じ、新たな時代の国家指導者育成を目指してて創った「松下政経塾」だ。
 今2025年10月、次期総理を目指す与党側の高市早苗氏、野党側の野田佳彦氏、共に松下政経塾出身者なのだ。