2021/10/6

バフェット指数と株価の未来

 世界最高の投資家W・バフェット氏の提唱した「バフェット指数」というものがあります。
 その国の株価時価総額÷GDP総額の数値が、「1」を超えると、株価は割高であり、警戒が必要であるとの考え方です。
 
 今世間には、①経済学者、エコノミスト、ジャーナリスト等の評論家や、②金融機関出身の自称資産運用のプロ、とか称する輩がウロチョロいます。
 しかしながらそんな連中は、資産形成の世界においては、道の小石程度のものであり、資産形成を行おうとする方は、バフェット氏のみを信じればオーケーです。
 そりゃそうでしょ、①机上の空論しか知らない、お花畑の住人や、②顧客の資産を運用し(資産が増えようと減ろうと関係ない)、その手数料で稼ぐボタックリ屋の言葉など、なんの価値もないからです。
 自分の金を、自分の才覚で運用し、10兆円という、世界最高・人類最高の資産を築いたバフェット氏のみを信じれば、必要十分なのであります。
 
 さてバフェット指数に戻ると、日本・米国の2020年末における数値は以下の通りです。
 日本1.3倍 米国2倍
 というわけで、両国とも基準値の「1」を超えており、このことをふまえ、「株価はバブルだ」「早く売れ」とかわめく輩がちらほらおり、以下私の見解を述べます。
 
 1 たしかに「1」を超えたことは事実である。
 2 特に米国の「2」は、要警戒である。
 3 ということは、一時的な調整(1~2割程度の下落)と、その調整がある程度の期間続くことはありうる。
 4 特に、日米の数値を比べた時、米国側のそのリスクは高い。
 5 したがって、米国一辺倒の投資ではなく、割安な日本、そして世界にも投資すべき、すなわち分散投資を行うべきである。
 4 世界の資本主義、世界の株式市場は戦争や紛争、災害やテロリズム、そしてリーマンショックやコロナショックというネガティブな事象を何度も経験し、そして不死鳥のごとくよみがえってきたのである。
 5 したがって、たとえ前述のような下落がかりにあったとしても、株を売るなどということは、「愚の骨頂」であり、絶対にしてはならない。
 6 そして、そのような事態になった時、最も効果を発揮するのは、定期定額積立投資(ドルコスト平均法)である。
 7 すでに積立投資を行っている方は、たとえ下落があっても右往左往することなく、自信をもって継続していただきたいし、これからの方は明日からでも積立投資を初めていただきたい。
 
ポイント1
 バフェット誌の投資手法は、バリュー株投資であり、グロース株投資ではない。
 バリュー株(割安株):利益(例:1株500円)があるのに、株価(例:1000円)が低く評価されている。
 グロース株(成長株):利益(例:1株100円)低いが、将来性で株価(例:1000円)が高く評価されている。
 
 現在の米国株式市場は、テスラ株に代表されるグロース株中心であり、したがってコカ・コーラ株に代表されるバリュー株投資家たるバフェット氏の理論からは、割高となっている。
 逆に言えば、グロース株が適正な利益水準になれば、GDP数値も上がり、指数も安定してくる。
 
ポイント2 
 では、今後のGDPはどうなるであろうか?
 一 日本 今後圧倒的な成長は望めないが、安定政権において、正しい経済・金融政策が取られれば、安定成長は可能である。
 二 米国 少子高齢化が進む先進国の中で、唯一人口増加が見込まれており、これまた安定成長は見込まれる。
 
 分散 一国だけでなく、複数の国・世界にリスクを分散し、
 積立 相場下落時にあわてないよう、積立投資を貫徹し、
 長期 世界の成長を信じ、長期複利で投資する。
 
 資産形成の大原則を貫けば、必ず豊かで幸せな未来がやってきます!