2022/2/13
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資産形成に不要なデータ、会社、口座、商品 Ⅲ |
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資産形成に不要なもの、その最後は金融商品です。 1 アクティブファンド アクティブファンドについては、繰り返し述べてきましたので重複は避けて整理しますと、 一 毎年取られる信託報酬が高い、年1パーセント以上。 二 何千本ある中で、その最上位1パーセントは成績が良い、これはインデックスファンドの比ではない。 三 しかしながら、トータルでみればアクティブファンド VS インデックスファンドの成績は、3勝7敗で、圧倒的にインデックスファンドの優勢というのが、歴史的事実である。 2 毎月分配型投信 金融機関の極悪手法として、「回転売買」を上げました。ところでこの手法は全ての顧客に通用するものではなく、富裕層向けです。 それなりのお金はあるが、富裕層ほどではない高齢者層向けに考え出されたのが、「毎月分配型投信」です。 一 主たる投資対象は、外国の国債等の債券。 二 そのため、株式投信ほどのパフォーマンスはないが、債券なので一定の収益は出る。 三 その収益を、毎月分配するわけだから、当然複利効果はない。もっとも先行き短い高齢者はそんなもの期待しないだろうが。 四 問題はその後だ。当初予定(約束)した利回りが準備できなくなったら、元本を切り崩して分配することとなる。 五 投資というのは、「お金(元本)を増やす」ことが目的なのに、元本を取り崩してまで分配するなどというのは本末転倒はなはだしい、稀にみるクズ商品である。 3 外貨保険 、仕組投信 、 仕組債 前述した回転売買や、今回記した毎月分配については、メディアの批判等を受け、金融庁もそれなりの指導を始めました。 これを受け、メガバンクが売り出したのが外貨保険です。 また、主に証券会社が中心に売っているのが仕組投信であり、 地方銀行が最近売り出したのが、仕組債であります。 詳細を説明すると、相当な字数が必要です。つまり、それだけ複雑な構造、すなわち顧客に理解しづらい構造になっています。 一 その理由は実に簡単で、その実態は、 会社 = ローリスク・ハイリターン & 顧客 =ハイリスク・ローリターンなものであり、 二 具体的に言うと、様々な名目・段階で手数料がかかる(会社リターン)が、 顧客の利益は、相場次第(ローリターン)という、極悪商品であり、 三 その実態を覆い隠すために、わざと顧客に理解できないようにしているわけです。 「浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」とは、大泥棒石川五右衛門の言葉だそうですが、これが本当かどうかはともかく、もしも五右衛門氏が言ったのが事実だとすれば、悪人かもしれないが、死ぬ前に後世の世代に大きな教訓を残したともいえるのではないでしょうか? いずれにせよ、生命の次に大事なお金、しかも人生100年時代を迎え、ますますその重要性を高めるお金の運用、資産形成について、ぜひとも賢明な選択をしていただきたいと存じます。 |
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