2025/7/5
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賢者は進み、頓者はカモられ、悪は滅びる! |
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2025年6月の日経記事より 1 SBI新生銀行、公的資金を完済! 一 かつて、日本長期信用銀行という銀行があった。。通称長銀はバブル期の過剰投資が、バブル崩壊により多額の不良債権となった。 二 長銀をはじめ多くの銀行が政府から公的資金という名の税金の投入を受け、なんとか倒産を回避した。 三 その後多くの銀行が合理化や業績向上により、公的資金を返済してきたが、長銀改め新生銀行は遅々として返済が進まなかった。 四 この間、外資系や国内メガバンク出の人間が社長を務めたが、そもそも銀行の幹部などというのは、頭はカラッポだがゴマすりだけはうまいという無能の典型人種であり、しかも他行で頭取になれなかった無能が社長になるのだから、返済など進むわけはない。 五 これを見たSBIホールディングスの北尾吉孝社長が、新生銀行を買収し、SBI新生銀行とした。 六 今春、3000億円の公的資金のうち1000億円を返済、残りも数年のうちに完済するとの計画を発表した。 七 ところが、数年どころかなんと7月で全額返済することとなった。 当欄では何度も書いているが、北尾氏こそまさしく日本最高の起業家である。 2 大学法人、オルタナティブ投資w 一 旧国立大学は、現在は「国立大学法人」という、創立は国だが、運営は自前でやるという形になっている。 二 記事によると、東大、東北大あたりは、運営資金の6割を未公開株や不動産などのオルタナティブ(代替)資産で運用するらしい、愚の極致というほかない。 三 オルタナティブ投資自体を否定するものではないが、そんなものせいぜい全体の1~2割程度であり、大本は預金、債券、株(投信)といった王道投資にするのが、まともな知性の人間が考えることである。 四 そもそも偏差値やテストの点数は高いが、投資のシロートである大学関係者にオルタナティブ運用などできるはずもなく、当然ながら悪徳金融機関に頼り、多額の手数料をかもられるのが、今から目に見えている。 五 そもそも、どうして6割などという正気の沙汰とは思えない数字が出てきたかというと、どうも米国のハーバード大学をはじめとする東海岸の名門大学が7割以上をオルタナティブ運用しているらしく、おそらく悪徳金融機関のセールストークにだまされたのだろう。 六 子供のころから株や投資について学び、その結果資産の半分が投資商品である米国人。 その中から大学の運営者になっていることに加え、卒業生も東海岸(ウォール街)で働いている米国の大学の現状をそのまま真似るなどというのは、究極のアホというほかない。 七 数年後、東大や東北大が多額の損失を出すことは目に見えるようだ。金融システムの根幹たる銀行ならともかく、大学に公的資金注入なんてないだろなw 3 ESGファンド、終了のカウントダウン始まる(祝) 一 「ESGマネー、世界で逆流。1~3月、欧州で初の資金流出超」 日経の見出しであり、えせヒューマニズムの代表たる日経としても、「事実」は否定できないということだ。 二 ESGファンド運用大手の英国会社は、この3カ月でなんと3割の資産を失った。 三 欧州で64本、米国で20本のファンドが閉鎖され、新設ファンドは10~12月対比で半減した。 ESGという美名をかかげて、ワル(金融機関)が、アホ(頭の悪い投資家)相手に多額の手数料をだまし取るゴミファンドが消えつつあることは、まことに喜ばしいことだ。 3 地球は周り、歴史は進む。本欄をお読みの投資家におかれては、ぜひとも北尾氏のような賢者に学び(しかし、だからといってSBI証券の勧める商品を買えというのではない)、賢人バフェット氏のような成功を収めていただきたい。 「資産の10パーセントは米国国債を、90パーセントはSP500インデックスファンドを買いなさい」(W・バフェット)
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