2020/4/4

今こそ、iDeCoとつみたてNISAを始めよう! 13

                  「複利効果を最大限に利用する」 
 
 その第一の手段が、無期限投信を選ぶであり、第二の手段が、「収益分配金は再投資する」であります。
 
 収益分配金とは、個別株における配当金をまとめたものを指します。
 
 1 収益を分配するかどうかは、運用会社が決定する。
 2 「分配金なし」 ・ ・ ・ 分配せず、そのお金で株を買い増す。
 3 「分配金あり」
   分配方法について販売会社がコース設定し、顧客が選択する。
   ①受取(一般コース) ・ ・ ・ 分配金を受け取る。
   ②再投資(継続コース) ・ ・ ・ 受け取らず、そのお金で口数を増やす。
 
 複利効果を最大限に利用することこそ、投資に成功する最大の要件であります、したがって
「分配金なし」の投信でしたら全く問題ないですし、「分配金あり」の投信でしたら、当然再投資コースを選ぶべきであります。
 
 つみたてNISAは、2018年に既存のNISAを発展させる形で発足いたしました。その目的は題名にもあるように、国民に「積立・長期投資」を根付かせたいという、金融庁の意図があったからであります。
 したがって、その意図を受けた各金融機関は当然ながら、それに沿った商品構成や、販売方法を取るべきであります。
 
                        にもかかわらず、
 
 日本を代表する某証券会社のつみたてNISAは、なんとなんと「受取コース」しか設定していないのです。これでは、複利効果を全く利用できず、金融庁、すなわち国家の意図など、せせら笑っているとしか思えません。
 
 既に口座を開設している方におかれましては、上記のような会社とはすぐにおさらばし(ただし、一回解約すると、翌年にならないと他社では開設できません)、これから開設される方は、事前に必ず、「再投資コース」があることを確認することを、お勧めいたします。
 
 新型肺炎が猛威をふるう中、各種メディアにおいても、さまざまな人が、さまざまな意見を述べております。
 私たちは、その人の肩書や、口のうまさではなく、その言葉が確かな数値やデータに基づいているかを、資料に基づき確認すべきであり、それは病気のみならず資産形成の世界においても通ずるものと考えている、今日この頃であります。