2020/5/30

山登りと資産形成

 COVID19の影響で、今年の夏は富士登山ルートは全面封鎖だそうです。
 富士登山を愛する方々に心よりのご同情を申し上げると同時に、にもかかわらずルールを破って登ったあげくに遭難して救援要請する輩が、必ず出るであろうと今から予測しておきます。
 
 さて、登山と資産形成とは全く違う分野ではありますが、結びつくところもあります。
 
 投資の原則 その1 「安く買って、高く売る」
 富士山(に限りませんが)に上る時、麓から頂上を目指すより、途中まで交通機関等を利用し、その後歩き始めることが多々あります。
 当然ですよね、0メートル地点から3000メートル地点を目指すより、1000メートル地点から頂上を目指す方が楽ですから。
 
                            一方、
 
 資産形成はその逆です。
 すなわち、2000円で買って3000円で売るより、1000円で買って3000円で売る方が、利幅は大きくなります。
 今二つの投資商品があったとしたら、価額の高い方に気持ちが惹かれることもあるかと思います。実際、それはその商品の実績として評価すべきであると思います。
 思いますが、今価格が高いということは、その分最終的な利幅が少ない(であろう)ということであり、買うべき方は断然安い方の商品であります。
 
                         すなわち、
 
 
               「富士登山と資産形成は、真逆の関係である」
 
 投資の原則 その2 「上がり、下がり、また上がって頂上に着く」
 株式投資等は、市場商品ですから、当然のように上がる時もあれば、下がる時もあります。
 2020年、今まさに全世界が下げ相場の真っ只中であり、いうならば谷底に向かってひたすら歩いているような状況であります。
 
                       しかしながら、
 
 
 この下り坂というのは、やがて来る大きな上昇のための準備う期間であり、いうならば、アルプス縦走で最初の峰を制覇し、次の峰に向かって下っている、そんな状態であります。
 
                          すなわち、
 
             「(長期の)資産形成は、北アルプス縦走である」
 
 以上、「投資は、富士登山ではなくアルプス縦走である」ということを心に留め、
「1円でも安いものを買い(相場の上下に一喜一憂せず)、1年でも長く持つ」ということを実行するならば、必ず良い結果が出るであろうことを、強く訴えるものであります。