2020/6/2

資産形成、貴方は誰に依拠しますか?2

  資産形成を相談・依拠する相手としては、いかがなものかという意味で、ファンドマネージャー及びロボアドバイザー(しかし、名前だけで笑っちゃうよね)について、前回述べました。
 
 第二弾では、これに加え三つあげます。
 1 スマホお手軽投資・ワンコイン投資
 上記の題名を見ただけで、資産形成の初心者、なかんづく若い方々におかれましては、心を惹かれるものがあるかと思います。
 「金融機関の窓口に足を運んだり、高いパソコン買わなくても投資できるなんて手軽だ」
 「100円や500円から始められるなら、気軽だ」等々、
 その感想自体は結構なのですが、どっこい会社側はそんなに甘くはございません。手軽で気軽なのはその通りですが、その裏には年〇〇%とか、毎月〇〇円とかの手数料ががっちり取られます。
 
                         しかも、
 
 私が再三述べているiDeCoやNISAといった国が創った素晴らしい制度を利用できない
ものが多々あります。
 
                         つまり、
 
 くだらない手数料を取られたあげくに、国の制度の恩恵を得られないとしたら、ダブルデメリットであり、100%無視すべきであります。
 
 2 ラップ口座
 スマホお手軽投資等がどちらかといえば若者向けならば、こちらはどちらかといえば高齢者かつ富裕層向けであります。
 ラップという言葉通り、一つの口座の中に多くの金融商品を包み込んで、まとめて運用するということなのですが、これがまた手数料稼ぎの口座であり、会社によって異なりますが、だいたい年2%くらい取られます
 それに加えて保有手数料が年1%前後取られるとしたら、合わせて年3%で、これまたダブルデメリット!
 ゼロ金利、ときにはマイナス金利もありうる今日の日本において、年3%も金融機関に支払うなんて、正気の沙汰ではないですよ、そこのオトーサン!!
 
 3 金融機関
 きわめつけは、金融機関。
 「金融商品を買うのに、金融機関に相談するのは当然じゃないか?」とおっしゃる方もおられるかと思います。
 
                         しかしながら、
 
 金融機関というのは、金融商品を買う場所であって、金融商品の相談をする場所ではありません。
 正確にいうと、
 ①20世紀までは、金融機関に相談して、かつ買ってもさほど問題はなかった。
 ②21世紀現在の経済・社会情勢では、金融機関と顧客の利益は一致しない、あるいは相反する可能性が非常に高い。
 
 以上のような状況を鑑みた時に、金融機関に行くあるいはネット金融で買う、ということは最後の最後であり、その前に十分勉強し、分析してから行動すべきであるというのが、私のアドバイスります。
 
 かつ、私にご相談いただければ、あなたにとって最高(ベスト)とはいわなくとも、最良(ベター)なアドバイスが出来るものと、自信を持って申し上げます。