2020/6/3

ウサギとカメの話しは、子供向けの寓話に非ず!

 イソップ寓話のウサギとカメのお話をご存知の方は多いかと思われます。
 ウサギとカメが競走します。スピードの速いウサギがリードしますが、途中の休憩所で安心したウサギが寝てる間に、後からのそのそと歩いてきたカメが追いつき、追い越すというお話しであります。
 日々の努力の大切さとか、どんな状況であってもあきらめない心とかを子供たち(に限りませんが)に教える、精神的・道徳的な物語であります。
 
                     と、思いこんでおりましたが、
 
 最近、とんでもない大発見をいたしました。精神的・道徳的な教えに留まらず、論理的・科学的にもカメが勝つということであります。
 なお、これは人類700万年の歴史上、2番目か3番目かの画期的な発見でありますので、特許権・著作権等の争いになった時に、ぜひこの文章を証拠に私の応援についていただきたいです。
 
                           さて、
 
 我が国が創った人類最高の資産形成制度iDeCoについては再三述べてまいりました。
 その中で、所得控除をうまく使えば元本の3倍まで資産が増えることを、ご説明いたしました。
 そして、そのモデルケースとして課税所得190万円の方が、その所得に応ずる15%の税額控除(所得控除)を受けるケースを例示しました。
 
                          ところで、
 
 所得税は累進課税ですから、所得が上がると当然税率も上がります。
 課税所得200万円の方ですと、税率は20%に上がります、ということは裏を返せば税額控除(所得控除)の還付率も20%に上がるわけであります。
 
                         すなわち、
 
 還付率15%の方より、5%多く毎年税金が多く戻ってくるわけであり、当然ながら翌年の拠出額に加えることのできる額も増えるわけであり、当然ながらトータルの元利合計額も増えます。
 
                      と、なると思いきや、
 
 40年後の元利合計額は、15%の還付金を受けた方の方が、20%の還付金を受けた方より「多い」のであります。
 「そんなアホな、おまえ算数できるんか?勉強せんで時間中落書かなんかしてたんちゃうか?」と仰る方もおられるかと思いますが、
 落書云々はともかく、算数は「できます!」そして次回以降、そのカラクリについて詳しくご説明したいと存じます。
 
                                                      (つづく)