2020/7/5

分散・積立・長期投資の威力をみよ!

 GPIFという機関をご存じでしょうか?「年金積立金 管理運用 独立行政法人」の略称であります。
 現役世代が払う国民年金及び厚生年金の保険料は、原則受給世代の年金の原資に充てられますが、一部は将来のために積み立てており、その運用を行う国の機関です。
 
 かつては、その大半を日本国債を中心とした債券で運用していましたが、方針が変わり、2001年からは、日本債券・世界債券・日本株式・世界株式の4種類で運用するようになりました。
 
 さて、ご存じのようにコロナショックで全世界の資産価額が下落し、当然ながら世界資産を持っているGPIFの資産も下落し、結果2019年度の運用収益は9兆円の損失となりました。
 以下、ポイントを述べたいと思います。
 
 1 資産下落を受け、頭と根性の悪い一部マスゴミは、「政府の失敗だ」とか、「将来の年金が減る」等のデマをまき散らしています。
 ①市場運用しているのだから、一時的に下がることはありうる、
 ②年金積立金というのは、将来不測の事態が起きた時の備え(すなわちプラスアルファの金額)であって、今も将来も予定された基本年金額(現役世代の収入の50%)が下がることはない。 
 2 リーマンショックで8兆円、今回9兆円、計17兆円の損失を計上したが、それ以外の年は順調に利益をあげており、トータルで74兆円の利益を計上している。
 74 - 17 = 57兆円のプラスとなっている。
 
 3 市場運用を始めた2001 ~ 2017年までの17年間で、資産は約1.7倍に増えている。
  (年平均利回り3~4%)
 
 アベノミクスを否定したいマスゴミはさかんにデマをまき散らしますが、ゼロ金利、下手すればマイナス金利のこの時代に、年平均3%以上の収益を出している事実は、誰にも否定できないのであります。
 
                 そして、
 
 分散・積立・長期投資というものがいかに素晴らしい成果を出すということが、よくご理解いただけたかなと存じます。
 
              さらに付け加えるならば、
 
 株式投資の9割以上は、私の推奨するインデックス投資で行われていることも、ご承知おき願いたいと存じます。
 
結論:GPIFのような「王道の投資」をするならば、資産が20年間で2倍になることは、決して夢ではない!