2020/7/29
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厚労省&金融庁は日本の宝である! |
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昨日、金融庁長官の去り際の警告について述べました。 財務省から分離し、金融に関する管理監督官庁であった金融庁が、それに加え国民の資産形成のサポーターとしての役割を発揮しだしたのが、ここ数年の新しい動きであります。 具体的には、2014年にNISAを発足させ、2018年にはつみたてNISAを始めました。 少子高齢化・低金利が進む中で、「貯蓄(のみ)から、投資へ」という、資産形成の流れを作ろうという意図に基づくものです。 一方、公的年金の監督官庁である厚労省は同様に、少子高齢化により公的年金だけでは老後の生活が厳しいという観点から、確定拠出年金制度を創り、その個人版であるiDeCoを2017年に創設いたしました。 「準公的年金制度」と呼べるものであります。 とかく、お役所とか役人とかは批判を浴びることが多く、厚労省や金融庁とてそれなりのマイナス部分も当然にあります。 しかしながら、それらのマイナス部分を認めつつも、プラスの面も正当に評価すべきであります。 iDeCoを創った厚労省及びつみたてNISAを創った金融庁は、その面において、まさに日本の宝といっても過言ではないくらい、高く評価されるべきであると考えております。 iDeCoのメリット 1 拠出金にかかる所得控除 2 配当金・譲渡益等の非課税 3 受け取り時の所得控除 つみたてNISAのメリット 1 購入時・売却時の手数料ゼロ 2 配当金・譲渡益等の非課税 全て、お金が戻ってくる(減らない) = 国(家)が、国民にお金をプレゼントしてくれる ということ これらの詳細について述べることは、字数の関係で省きますが、この両制度とも歴史的にも世界的にも類を見ないほど素晴らしい制度であります。 にもかかわらず制度利用者はまだまだ多くなく、一方で私から言わせれば「ろくでもない」商品や口座が、何千億円・何兆円という残高を積み上げているという現状があります。 このことは、ファイナンシャルプランナーをなりわいとする小生にも責任の一端があるわけであります。 おのれの無力さを恥じると同時に、一人でも多くの方がiDeCoやつみたてNISAに加入することにより、豊かで幸せな老後を迎えることができることを、切に願うものであります。 |
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