2020/9/6

犬は吠える、キャラバンは進む!2

 安倍総理が退陣を表明し、次期総裁候補に三人が名乗りを上げました
 この中の某候補者が、おそらくアベノミクスに対するアンチテーゼという意味だと思いますが、「株価が上がっても、得するのは金持ちだけ」と、発言するのを聞き、そのあまりもの知的レベルの低さに唖然といたしました。
 
 今どき、「株は金持ちのやるもの(持つもの)」という、時代錯誤の感覚に呆れると同時に、
株式市場・株式投資・資本主義に対する基本的な知識の無さには、呆れ果てるほかございません。
 
                そもそも、
 
 株式投資って、金持ちだけがやることでしょうか?
 確かに、〇〇商会や、△△産業といった、個別の会社の株は、ある程度お金を待っている方しか買えません。
 
                しかしながら、
 
 1 現在では、「投資信託」という、だれでも少額から株式投資をできる金融商品があります。
 
 2 さらにもっと重大なこととして、株というものは、実際に個別株や株式投信を持っていない方でも、間接的に、かつ日本国民全員が保有しているのです。
 
                何故ならば、
 
 全ての20歳以上の日本国民が加入が義務付けられている、国民年金を始めとする公的年金、その保険料の大半は、受給世代の年金として使われていますが、一部は、将来に備えて「「積立金」として運用されています。
 そしてその50%は、国内国外の株で運用されているのです。
 
 公的年金のみならず、民間の生命保険や個人年金も、そのかなりの額は株で運用されています。
 自分自身が株を持っていなくても、間接的に持っているというのは、このような意味であります。
 
                 さらには、
 
 3 たとえば自営業の方は、「自分は会社員じゃないから、株が上がろうが、下がろうが関係ないよ」と仰るかもしれません、でも本当にそうですか?
 株価が上がる → 株主や社員が潤い資産が増える → 増えた資産の何割かは消費に回る → 消費が増えれば、自営業者の方の売り上げが上がる → 売り上げが上がれば、自営業者の方の資産も増える。
 
 いかがでしょうか?株式市場が活性化し、株価が上がるということは、それらの会社の株主や社員のみならず、この国に生きる全ての国民にとって、プラスになるということなのであります。
 逆に言うならば、「株価が下がる」ということは、上記の方程式が全てマイナススパイラルになり、再び「失われて20年」が始まるということ、なのであります。 
 
 21世紀も、はや20年経過した今日、紀元前の化石のような政治屋は100%無視し、
今の時代、そして子や孫の時代のために、株式投資により、自分・国家・世界の富を増やそうではありませんか!