2020/9/22

ラップ、外貨保険、ジャパンライフ 2

 詐欺会社ジャパンライフがようやく摘発され、オーナーを始めとする関係者が逮捕されました。
 特にこのオーナーのGG、半世紀にわたり詐欺的商法を続けていたというのですから、まったくあきれはてる他なく、死ぬまで塀の中にぶち込んでおくべきであると考えます。
 
                  ところで、
 
 そこまではゆかなくとも、「金持ちの老人を食い物にする」商法はあり、
その2は、外貨建て保険です。
 
 問題点1 
 そもそも、「保険」という、「不測の事態」に備えお金を準備するというシステムにおいて、外貨建て、すなわち円高により元本割れするリスクが高い商品を、作り運用しようと考える保険会社の姿勢がまず✕。
 問題点2
 そのような商品を、老い先短い老人、すなわち保険金支払いという事態が起きる可能性の高い顧客に、言葉巧みに売りつける銀行の姿勢もまた、✕。
 なぜ彼らが必死になって売るかというと、
 ①金持ちの老人なので、契約金額が大きい、
 ②かつ、その金額について、保険会社から支払われる手数料率が高い(平均5%以上)。
 ③顧客の資産なので、円高で元本割れしようが、100万円減ろうが、銀行は痛くもかゆくもない
 問題点3
 このような商品の跳梁ばっこを容認してきた、行政、マスコミ、金融関係者の不作為の罪。
 最後の金融関係者というのは、私を始めとする独立ファイナンシャルプランナーも含むわけであり、自己批判も含めて記すしだいです。
 
 最後に、「外貨建て商品(預金・投信・保険)」と、「世界株投資」の違いについて記します。
 1 外国の商品を買うのだから、円高リスクは共通である。
 2 しかも保険のように満期が決まっていたり、それ以前に死亡という事態がありうる商品において、その時に円高だったら、目も当てられない
 3 これに対し、「世界株投資」には、満期はなく、円安になるまで保有できる
   しかも、債券中心で運用する「外貨建て商品」に対し、
   株式中心で運用する「世界株投資」は、高いパフォーマンスが期待できる。
   すなわち、仮に円高のマイナスを負っても、それを上回るだけのプラスが期待できる。
 
 この世の中、残念ながら善男善女ばかりではございません。
 ジャパンライフのGGのような悪党は論外としても、顧客の利益より自分の利益を優先する金融関係者が少なからずいることも、厳然たる事実であります。
 きれいな看板や、巧みな言葉に騙されることなく、生命の次に大事な「おかね」を、正しくしっかりと運用いたしましょう!