2020/10/18

21世紀&人生100年時代の資産形成

 今回は、上記の表題で述べてまいります。
               
                ということは、
 
 20世紀&人生80年時代とは、資産形成に関する考え方を変えなければならない、ということであります。
 
 1 20世紀
 1945年、第二次世界大戦が終了し、我が国は敗戦国となった。
 多くの方が亡くなり、多くの財産が失われた。全くゼロの状態から人々は立ち上がり、すなわち前に進むしかない状態でスタートし、上を上を目指した。
 それが高度経済成長であり、バブル経済であり、人間に例えるならば少年期・青年期となる。
 結果として経済の指標である金利は、今では考えられないが、例えば郵便局の定額貯金は年8%の金利であった。
 すなわち、預貯金で資産が増える、「貯蓄の時代」であった。
 
                やがて、
 
 幾年月が過ぎ、バブルが崩壊し、失われた20年を経て、我が国(を含めた先進国)は、人間に例えるならば壮年期にはいり、しかも目前に老年期が見えている、そんな状態である。
 このような状況、すなわち人生の下り坂において、我が国(を含めた先進国)において、金利が上昇することはほぼ考えられない。
 (例外として、難民・移民を受け入れ、かつ正しく教育できるほどのパワフルな国ならば、経済成長することもありうるが)
 
 金利が上がらないということは、貯蓄のみでパワフルな資産形成を行うことは厳しいわけで、
21世紀は、好むと好まざるとを超えて、「貯蓄から投資」、ではなく、「貯蓄 プラス 投資」の時代に入ったということである。
 
 先進国が壮年期・老年期を迎えるのに対し、アジアやアフリカ等の新興国は、人口が増え、さまざまな困難はありつつtも長い目でみて成長することが予測される。
 であるならば、「国内への貯蓄・投資 プラス 世界への投資」ということを行うべきである、ということが私の見解であります。
 
                                  (つづく)