2020/11/3
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残高連動報酬にだまされるな! |
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本日11月3日、文化勲章をはじめ、多くの勲章が授与される日であります。 例外はありますが、ほとんどの受賞者は若くても60歳以上、すなわち戦後の高度成長期を経験し、それなりの成功を収めた方々であり、それなりの資産をお持ちかと思います。 個人の努力もさることながら、そのような資産を持つことができたのは、高度成長期及びバブル期という時代において、高利回りな金融商品を利用できた、ということもあります。 具体的には、1980年代、郵便局の定額貯金は金利が約8%でありました。10年複利の商品なので、満期には2倍にまで膨れ上がったのです。 幾年月が過ぎ、バブルははじけ、失われた20年を経た現在、定額貯金の金利は0.002%であります。 かつて、とはいってもわずか40年前には、10年間で2倍になった定額貯金(を始めとする、我が国の預貯金、すなわち我が国の貯蓄制度)ですが、 現在の金利で2倍になるのには、35000年、すなわち西暦371世紀にならないと、2倍にならないのであり、相当な長寿の方以外、その恩恵は受けられないと思います。 ということは、 これからの時代、貯蓄だけでは資産は増えない、ということであり、投資というものも資産運用・資産形成の手段として考えなければならばい、ということであります。 と同時に、このことは、 金融機関の立場としても、預貯金の利ザヤだけでは食べてゆけない、投資商品を売り、その手数料や報酬等で食べて行かなければならないわけであり、ということは、1円でも1%でも収入の良い商品を」売りたいわけです、彼らは。 したがって、 金融機関はもちろん、金融取引業とか、金融仲介業といった業種の人間が、あなたの財産を虎視眈々と狙っているのであり、その代表的な手段が、「残高連動報酬」と称するものであります。 (つづく) |
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