2020/11/5

残高連動報酬にだまされるな!2

 投資信託にかかるコストには、さまざまなものがあります。
 まず大前提として、顧客が支払うお金を総称して、「コスト」と呼ぶことといたします。
 
                というのも、
 
 これらのお金は、「手数料」「報酬」「留保額」「費用」等、まあ色々な名称があり、しかもほぼ全ての金融機関がこれらについて、
 1 説明資料の後ろや下の部分に、
 2 小さな文字で、
 3 しかも、個別にバラバラに記載している、というのが大半だからです。
 
 顧客にわかりにくくし、目をそらそうとしているのが見え見えであり、こんな金融機関にだまされてはいけません。
 
 というわけで、投資信託にかかるコストですが、
 
 一 買う時と売る時の1回限り、計2回しか払わないもの。
   購入手数料・信託財産留保額・売却手数料
 二の一 毎年毎年払う、合法的かつ適切なもの。
   信託報酬・売買手数料・監査費用・為替手数料・保管費用
 
 二の二 価格上昇した時のみ払うお金 成功報酬
 
 三 毎年毎年払う、違法ではないが、必ずしも適切とはいえないもの。
   残高連動報酬・運用報酬・管理費用等、書いてるだけでウンザリするような、とってつけたような名称の費用。
 
 銀行の定期預金金利が、プラス0.002%というご時世に、
 全く払う必要のないコストに、例えばマイナス1%(預金金利の500倍)以上のお金を、しかも毎年毎年払うなどということは、
 コロナで毎日1万人以上の人が亡くなる国で、マスクも付けず、人と接触しているのと同じくらい、「正気の沙汰ではない」と思いますが、皆さまはいかがでしょうか?
 次回以降、「悪魔のコスト」について、ご説明いたします。