2020/11/14
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SDGS、ESG,、そして投資 2 |
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前回、SDGSと、それに関連する投資手法について述べました。 2 今回は、ESGについてです。 エコロジー・ソサイエティ・ガバメントの略であり、日本語にすれば環境・社会的責任・企業統治となり、これらのことについて優れた企業に投資することを、通称ESG投資と呼びます。 SDGSもそうですが、個別の企業にせよ、資産運用会社にせよ、金融商品販売会社にせよ、これらのことを重視する、してますと言えばカッコがつきますから、まあ「何とかの一つ覚え」のように、多くの会社がこれらを看板にかかげます。 が、実態は前回述べたアホ証券会社のように、「持続可能な」世界を目指すバッチをつけながら、 「持続不可能な」投資手法を顧客に強いているのですから、全くブラックジョークというほかありません。 ESGについて述べますと、最初のEはともかく、SとGはどうでもいいです、というか社会的責任だの、企業統治だのというものは、社会人が会社を経営するなかで、当然守るべきことであり、こんなことを今更言ったり、評価すること自体、時間の無駄だからです。 問題は、Eすなわちエコロジーであり、その中でも最も重大なものは、地球温暖化をもたらすといわれるCO2(二酸化炭素)に関することであります。 具体的には、石油・石炭等の施設や、それらに基づくエネルギーを企業活動において使用していたり、それらに投資しているかどうかということであります。 というわけで、 ESG投資の名のもとに、個別株にしろ、株式投信にしろ、CO2推進企業を投資の対象から外す動きが加速しており、例えば「ESG重視投信」みたいなものが、多く出まわっております。 さて、これから先資産運用・資産形成を行う方は、これらの投信等を買うべきでしょうか? 私の答えはノーであります。 何故ならば、 資産運用・資産形成というものは、ぶっちゃけ「お金を増やす」ためにやるものであり、「地球環境を良くする」ためにやるものではない、からであります。 そもそも、 「地球温暖化阻止」や「地球環境保護」みたいなことを、投資を通じてやる、いいかえればお金を出して、他人に任せる、なんていう根性がいやですね、とりあえず私は。 私だったら、自分の信ずるインデックスファンドを買い(その中には、残念ながらCO2関連の企業も含まれるかもしれないが)、その値上がり益や譲渡益を使い、「地球温暖化阻止」や「地球環境保護」に寄付したり、参加したりします。 もちろん、個々人がどのような考えで、どのような投資商品にお金を投じようと、それは全くご自由ですが、安っぽいヒューマニズムで自己満足に浸っているヒマがあったら、日々インデックスファンドに投資し、富を大きく増やし、その富を地球や人類のために使うことをお勧めいたします。 |
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