2020/11/28
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ドブにお金を捨てるな! |
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新聞報道によると、近々ロボアドバイザー会社の大手が、株式を上場するとのことです。 1 ロボアドバイザー会社とは? ロボット、すなわち機械、具体的にはコンピュータが顧客の属性を把握し、それをもとに投資方針や投資先を決める、というもので顧客は5つくらいの質問に答えるだけで、あとは全部機械がやってくれる(笑い:そんなおいしい話あるわけないだろ)というものです。 ①5つの質問内容とは、たぶん年齢・収入・資産等々だと思いますが、この程度でその人の全ての属性が判断できると思いますか? ②一方、投資する対象は、例えば日本国内の上場会社だけで約3000社、投資信託だけで約6000本あります。 ③どんなに優秀なコンピュータfだって、10000近い対象を5つの基準から選びだすなど、理論的に不可能です。 ④「いや、今話題のAIならできるんじゃないの?だって、将棋の名人に勝ったじゃん」と仰る方もおられるかもしれません。 あのですね、 AIが人間に勝った理由というのは、 AI:100通りのパターンから、1分間で最善手を見つける。 人間:同じことを自分の脳で検索したら、2分以上かかる。 将棋という競技は、ルールと駒数が決まった条件の中で、膨大な数のパターンから、短時間で最善手を見つけるというものであり、したがって計算速度が速いAIが勝つのはある意味当然であり、したがって、名人が負けたとしても、全く恥じることはございません。 ボルトと自動車が100メートル競走したら、たぶん自動車が勝つと思いますが、だからって「人間が機械に負けた」なんて誰も言わないですよね、 一方、 ロボアドバイザーなるものは将棋と真逆で、5つしかない条件を基に、10000の投資商品の中から数品を選ぶというものであり、どう考えてもAIとは縁もゆかりもないものであります。 5つかしかないパターンから、どうやって10000の対象を選別するのですか? というわけで、ロボアドなるもの、ぶっちゃけフリーマーケットで買ったパソコンを、投資の「と」の字もしらないアンちゃんがチャカチャカいじっている程度だと思いますよ。 ⑤しかしてその真実は、もともと会社が用意した商品(後述しますが、信託報酬の高い、すなわち会社が儲かる=顧客が損する)をせいぜい10個か20個用意し、それと顧客の属性をマッチングしてるだけだと思いますよ、たぶん。 ロボアドバイザー会社が多くの顧客を集め、上場によりさらなる資金を集めようという、その仕組みについては、次回ご説明いたします。 (つづく)
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