2020/12/24

うまい話にだまされるな!

 直近の新聞記事で、気になるものが二つあったのでご紹介します。
 
 1 ロボアド 事業拡大競う
 ロボアド業界のトップである会社が株式公開を果たし、30億円ほど集めたそうです。
 ①30億円ものお金を投資家が出したということは、同社の将来に期待する、ぶっちゃけ、この会社が儲けると思っているからである。
 ②というのも、ロボアド、すなわちコンピュータ、AIとかで、顧客に合った商品を選ぶと称しているが、たかだか5つくらいの質問に答えただけで、最良の商品が見つかるはずはない。
 その正体は、元々同社が用意した商品と、顧客の属性が合致したと、称しているだけである(たぶん)。
 ③つまり、ほとんどノーコストで、顧客からは毎年1パーセントの手数料を分捕るのだから、儲からないはずはない。
 ④「来春には、同社の商品が NISAに採用される」と記事は書いているが、これウソ。
 
                 正しくは、
 
 「来春、同社がNISAという国の制度を、取り扱い出来るようになる」ということである。
 
 一 書いた記者に言うが、オマエもうちょっと勉強しろよ。
 二 会社に言うが、「おまかせNISA」なんて、新たに国の制度が出来たようにふるまうな。
 三 金融庁に言うが、こんなふざけたネーミング認めるな。
 
 ほぼゼロ金利のこのご時世、ロボアドだか、ロボアホだかしらないが、そんなものに毎年毎年1パーセントの手数料を払う、なんて全く正気の沙汰とは思えない!
 
 2 収益5割 残高連動に (〇〇証券社長)
 証券会社の収益源たる手数料収入は、大きく分けて、
 ①売買手数料等の、一回こっきりの手数料 ②毎年毎年取られる手数料、の二つであり、
 同社においては、この比率が現在8:2だそうです。そしてこれを5:5、すなわち毎年取られる手数料収入を増やすということです。
 
                ということは、
 
 顧客からすれば、毎年毎年取られる手数料の割合が、2.5倍に増える、すなわち会社に払う金が2.5倍に増える、ということであります。
 
                 しかも、
 
 この「残高連動手数料」、例えばラップ口座だと、平均2パーセントであります。
 残高が上がろうと、下がろうと、寝っ転がってるだけで、毎年2パーセントも分捕れるのだから、こんなにおいしい商売ございません。
 そして、その比率を格段に上げて、もっと儲けようというのだから、強欲も極まれりです。
 
 ほぼゼロ金利のこのご時世、残高連動だかなんだかしらないが、毎年2パーセントの手数料を払うなど、ドブにお金を捨てるようなものですよ、みなさん。
 
 3 未来は誰にも判らない、すなわち、どの会社・どのファンドが伸びるかなど、誰にも判らない。
 4 一方、過去、すなわち歴史は学ぶことができる。資産形成の歴史においては、個別の会社や、個別の会社のファンド(アクティブファンド)より、株式市場を丸ごと買うファンド(インデックスファンド)が勝つ、ということを証明している。
 5 それならば、過去に学び現在判ること(コストが安いかどうか)を基準に判断し、行動すべきである。
 
 うまい話や、勉強不足の新聞記事にだまされず、正しい判断をされることを、切に願うものです。