2020/12/28

投信は、短期アクティブ、長期インデックス

 資産形成のための最良(ベター)な手段として株式投信、株式投信の最良(ベター)な手段として、インデックスファンドをお勧めしてまいりました。
 そして、インデックスとアクティブを比較した時に、コスト&パフォーマンスの両面でインデックスの方が勝ると申してまいりました。
 
 さて、とはいいつつもアクティブファンドにおいても、当然成績の良いものはあります。
 2020年末時点において、N証券系のグローバル・フィンテックファンドは、2017年からの4年で約3倍となり、M証券系の未来の世界ファンドは、同2倍という、素晴らしい結果を出しています。
 ちなみに、この間の日経平均(=インデックス)は1.2倍でありますから、両アクティブファンドの圧勝であります。
 
 1 まずもって、両ファンドの出した結果を素直に祝福し、敬意を表します。
 2 それから、この好成績の源が、世界への投資であるということは、私の方針と一致します。
 3 問題は、これから先、このパフォーマンスが続くかどうか、であります。
 
 アクティブファンドのような高コストの商品を、一括かつ多額で買えるというのは、いわゆる富裕層の方たちが中心となります。
 さらに、アクティブファンドは、限られた数の会社を選別し、投資する手法ですので、今年のように株価がV字回復した時のパフォーマンスは、インデックスの比ではありません。
 したがって、一括短期投資としてのアクティブファンドの優位点は、素直に評価いたします。
 
                 一方、
 
 これからの時代を生きる若い方々におかれましては、積立長期投資をお勧めするものです。
 
                何故ならば、
 
 ①若い方は、一括投資するような大金は持っていない。
 ②しかし、投資できる期間が長い、というアドバンテージがある。
 ③さらには、10年・20年(あるいは、それ以上)という長期投資においては、インデックスが最高のパフォーマンスをもたらすことは、歴史が証明している。
 
 このようなことをふまえ、世界最高の投資家W・バフェット氏の言葉を、最後にご紹介いたします。
 「ほとんどの投資家にとって、株を保有するベストの方法は、インデックスファンドに投資することである」