2021/1/28

いい記事読んで、ダメ記事棄てよう!2

 いい記事の次はイマイチの記事、その典型が以下の記事です。
 
          「ETF市場 8割公的マネー」(1・26朝日)
 
 相も変わらず、なんとかの一つ覚えで日銀のETF(上場株式投信)購入に否定的な記事です。
 整理すると、
 1 日銀はETFを購入する際、残高の多いものを優先して買っており、信託報酬の高いものが多い。
 2 結果として、大手3社のものが全購入額の9割を占めている。
 3 こうした批判を受け、昨年4月以降は大手3社以外のものも買うようになった。
 
 日銀が金融緩和の一環としてETFを買うようになったのは、黒田総裁以降であります。
 その目的は、お金をマーケット、なかんづく株式市場に投入することにより、デフレ、すなわち物価の持続的下落に終止符を打ち、経済を上昇軌道に乗せるためであります。
 経済の二本柱は、①個人消費 と、②資産投資であり、この二つがうまくかみ合ってこそ経済、社会は成長するのであります。
 ①については、国債購入により銀行にマネーを供給し、それが巡り巡って個人消費に向かうことが期待されます。
 ②については、直接ETFを買うことにより、マーケットを活性化するというものであります。
 そして国家の金で買う以上、ある程度の規模・実績があるものを選ぶのは当然であります。
 
 結果、日経平均株価はバブル崩壊以降の高値を更新し、3万円も視野に入ってまいりました。
 クロダノミクス8年の成果を受け、雇用は増え、失業は減り、自殺者は減りました。残念ながら現在のコロナショックにより、この点はやや後退いたしましたが、それでも悪夢の民主党政権の時代を考えれば夢のような変化です。
 消費は増え、GDPは上がり、個人の金融資産は1900兆円を超すまでに増えました。
 
 これらは全てクロダノミクスのおかげであり、その主力の一つがETF購入なのであります。
 日銀におかれましては、30兆、40兆などというケチなこと言っていないで、50兆、100兆と買い増していただきたい。
 ただし、信託報酬の安い、多くの会社から買っていただきたい。
 その時には、一般国民も外国人投資家も我も我もとETFを買うことになり、日経平均4万円、5万円も夢ではありません。
 そうなれば結果として、日銀保有割合も下がり、個人・民間が株式市場を支えることとなるわけであり、今はその過渡期なのであります。
 
 お金が無ければ、ワクチンも治療薬も買えません。人工呼吸器も人工心肺装置も買えません。
 お金が無ければ、雇用調整助成金も持続化給付金も支給できません。
 
                そして、
 
 お金は天から降ってはきませんし、打ち出の小槌を叩けば湧いてくるものでもありません。
 一人一人が、働き、稼ぎ、消費し、投資することによりお金は増え、富は増大するのであります。
 人類と資本主義の未来を信じ、未来に向かって投資しましょう!