2021/2/2

「レディット」騒動について

 先週、米国株式市場において、大きな動きがありました。
 
 1 「レディット」を始めとする投稿サイトで、「ゲームストップ」という会社の株を買うべし、という声が巻き起こり、株価が高騰した、というものです。
 
 2 というのも、業績に比べ株価が高いと感じたヘッジファンドが、「空売り」を仕掛けているのを知った若者が、ゲーム専門店である「ゲームストップ」の株価を下げるのはけしからん!と怒り、空売りを潰すべく、買いを推奨したのです。
 
 ※1 空売り
 ①株価が実体以上に高い(例:株価1000円)と感じた投資家が、証券会社等から、その会社の株を大量に借りて売る。
 ②その株を売ることにより、他の投資家もつられて売り、結果株価は下がる。
  (例;株価500円)
 ③株価が下がった一定の頃合を見て、買い戻す。
  1000円で売った株を500円で買い戻す=500円の利益
 
 3 驚くべきことは、これに多くの若者が同調し、膨大な資産を持つヘッジファンドに立ち向かい、しかも勝った(現在時点で)、すなわち株価を上げた、ということであります。
 
 ※2 信用買い
 ①空売りの反対で、将来株価が上がるであろうと思う会社があるが、買うお金がない。
  (例:株価1000円)
 ②お金を借りて、その株を買う。
 ③予想通りに株価は上がり(例:2000円)、頃合いを見て売る。
  2000円から借りた金1000円返す=1000円の利益
 
 この欄をご覧の方々におかれましては、信用買いも、空売りも、空売り阻止の買いも ・ ・ ・ 全てお勧めいたしません。何故ならばこれらは、プロか、カネとヒマがある人がやることだからです。
 
 さらには、個別株ではなく、株式投信、しかも準個別株であるアクティブファンドではなく、株式市場そのものを買うインデックスファンドをお勧めいたします。
 
 と同時に、株式市場、なかんづく世界資本主義の中心である米国においてこのようなことが起きているということを知っていただきたい。
 さらには、このようなムーブメントを若者が起こし、ヘッジファンドに勝ったということの重大性も知っていただきたい。
 
 そして、そのような流れを経て、多くの方が資産形成・資産運用に目覚め、正しい投資、正しい株式投資をしていただきたいと考えます。
 それこそが、コロナを撃退し、再び世界が光を取り戻すための第一歩であります。