2021/2/7

ロボアドバイザー口座の真実

 投資商品の選定・運用・入替まで、全てコンピュータがやってくれると称する、いわゆるロボアドバイザー口座について、以下現状と見解を述べたいと思います。
 
 1 テレビコマーシャル
 ロボアドについて、以下説明しています。
 ①金融知識は必要ありません。
 ②長期・積立・分散投資が大事です。
 と、ここまでは私もうなづけるのですが、
 ③五つの質問に答えるだけで、後は全てお任せで大丈夫です。
 は?って思いませんか?日本だけで6000本、世界でいえばその10倍以上あると思われる投信を始めとする金融商品の中から、たった五つの質問に答えただけで、どうやってその人に合った商品を見つけられるの、って思いませんか?
 
                そのからくりは、
 
 コンピュータが判断すると称して、最初から用意してある金融商品を、当てはめるだけです。
 そして、それだけのために年1パーセント前後の手数料を、しかも毎年毎年分捕るというのですから、まあ信じがたいアコギな商売です。
 
2 過去5年間の実績
 A社 リスク許容度に応じ、年16 ~ 35パーセントプラス
 B社           15 ~ 51   〃
 C社            6 ~ 36   〃
 
 ①まず、「リスク許容度に応じ」などともっともらしい文言で、取材者や投資家を紛らわせるところがいやらしい、単純平均したらろくな数字でないのが見え見えである。
 だいたいマックスの数字で、年7~10パーセント程度ですよ。
 ②こんな馬鹿馬鹿しい口座を利用しなくても、インデックスファンドなら
 昨年後半6か月だけで
 日経平均 プラス20パーセント MSCI世界株同25パーセント 米国S&P500 同30パーセントプラスであり、しかも年間コストは0.1パーセント以下、すなわちロボアドの十分の一!であります。(ネット証券のつみたてNISAより)
 
 某ロボアド会社の社長、東大卒・財務省出身だそうですが、てなことは資産形成の世界では、何の意味もございません。
 ていうか、テレビコマーシャル見てて、東大・財務省出身者って、さすが口がうまいな、と変な意味で感心したしだいです。ですが、うまい言葉にだまされてこんな口座に入るなど、どぶにお金を捨てるようなものですよ!
 
 以下、整理すると(2020年末現在の平均)、
 ロボアド      コスト年1パーセント    パフォーマンス年10パーセント
 インデックスファンド  〃 年0.05パーセント    〃   年50パーセント
 
 もちろん、どちらを選ぶかは皆様のご自由です。