2021/2/15

日・米・韓の株式事情

 コロナウイルスは依然として猛威をふるっていますが、ワクチン接種が始まったことにより、うっすらと光が見えてきた感じです。
 表題の三か国においても、コロナ対応は三者三様です。
 
 日本 当初対応はうまくいったかに見えたが、GOTOキャンペーンなどという愚鈍な政策を行い、かつそれに拘泥したことにより、被害は広がった。しかもワクチン接種は欧米より遅い。
 米国 世界最悪の感染者・死者が出ているにもかかわらず、前大統領を始め約半数の国民はマスクすらしないという、恐るべき国である。
 にもかかわらず、ワクチン接種は早い、という不思議な国でもある。
 韓国 SARSの教訓もあり、いち早い対応を、しかも国をあげて行った。対策においては優等生といえる。
 
 このような状況を受け、各国株式市場においても、さまざまな動きが出ています。
 
 米国 若者に人気のあるゲーム販売店「ゲームストップ」社株の空売りの動きに対し、投資家が反発。SNS「レディット」を通じ対抗買いを呼びかけ、一時株価は急騰した。
 結局、その後再び下落しており、現在時点では、両社痛み分けといったところである。
 韓国 若者を中心に株式投資がブームとなっている。背景にあるのは、就職難や不動産価格の高騰を受け、「コツコツ働いても、報われない」との空気が広がったことと思われる。
 日本 2017年iDeCo、2018年つみたてNISAという、画期的な国の制度ができた。
 当欄において、私が再三書いているように、これは日本の若者にとっては、またとない素晴らしい制度であり、一人でも多くの方が加入することが望まれる。
 しかしながら、現状は加入可能者の約十分の一しか加入していない現状である。
 ということは、いいかえればこれから先大きく伸びる可能性のある市場である、ということでもある。
 
 本日(2・15)、日経平均はバブル崩壊以降の最高値を30年ぶりに回復しました。一方、米国・韓国においては史上最高値を更新しています。
 これらの状況をふまえ、以下整理します。
 
 1 米国・韓国共に、若者は個別株投資中心である。
 2 これに対し日本の両制度は、投資信託中心の制度である。
 
一 既にピークを越えた両国に対し、我が国はまだ7合目であり、まだまだ上昇の余地は十分にある。
二 それに加え、投信中心の投資ということは、個別株ほどのリターンは期待できないが、その分リスクも少ない、ミドルリターン・ミドルリスクの資産形成手段であり、長期投資には最適である。
 
 日本の若者の皆様、貴方たちは、世界で最も平和で豊かで清潔な国で暮らし、世界で最も素晴らしい資産形成制度を利用できるのであります。
 iDeCo&つみたてNISAで、日本と世界の株式投信を買い、自分・国家・世界の繁栄に尽くしましょう!