2021/3/12

外貨投資は〇、外貨保険は✕ !

 本日、円ドル相場の終値は1ドル108円です。
 米国において、大規模な景気対策(190兆円)が実施される見通しとなり、景気回復 → インフレ → 金利上昇という観測が広がりつつあります。
 
 ①インフレ = ドル安 というのが通常の図式でありますが、
 ②これを超え、金利上昇となると、日米の金利差からドル高 = 円安 となっているのが現在の構図です。
 
 ところで、NHKは相変わらず1時間おきのニュースで、為替や株価の数値を放送しており、しかも出来の悪いアナが「1ドルは108円なんじゅうなんせん、あ、今変わってなんじゅうなんせん です」なんてやっています。
 たく、バカかお前は!為替であれ、株価であれ、1秒単位で変わるものを、1秒単位で喋っていたら、キリがないんだよ、アホ。
 しかも、これらは一般ピープルには全く意味のない情報であり、一方、プロのピープルはNHKの情報など、鼻から相手にしていない、すなわち全ての視聴者にとって、全く無駄な情報を、しかも1時間おきに駄弁っているのだから、金と時間の無駄、というほかございません。
 NHK党(NHK受信料を払わない方法を教える党)におかれましては、ぜひともこの無駄遣いも追及していただきたい。
 
 というわけで、為替は円安方向に進みつつあり、それはそれでよろしいのですが、そうなると困った問題が起こりつつあります。
 「外貨保険」という、非常に問題ある商品を、売りつける格好の材料となるからです。
 
 ①外貨預金、②外貨投信、、③外貨保険、全て外貨建ての金融商品という意味では、一見同じように見えますが、それは間違いです。
 何故ならば、①&②は、貯蓄&投資であり、長期間でお金を増やすためのものなのであり、
 一方③は、「保険」、すなわちいつ起きるかわからない(明日起きるかもしれない)アクシデント(その最たるものは、死亡)に対し、一定額をゲットするためのものであるからです。
 
 例えば、1千万円の元本が、円高で9百万円に目減りしていた時に、
 ①&②なら、「ああ、減っちゃたな、でもあと5年、10年持ってればいいや」となりますが、
 ③の場合、残された家族の方は、「一時払いで1千万円払ったのに、死亡保険金が9百万円って、どういうこっちゃ」、となるわけであります。
 
 こんな問題のある商品を、つくる保険会社も保険会社なら、それを売る銀行も銀行であります。
 しかも、それを為替の「か」の意味もわからない行員が、自分の倍以上の年齢で、自分の倍以上の資産を持っている、しかしながら金融知識ゼロの高齢者に売りつけているというののだから、全くブラックジョークいうほかございません。
 
 「浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」とは、石川五右衛門(ルパン三世の石川五エ門、ではない)の時世の句でありますが、いついかなる時代においても、庶民の懐を狙う不埒な輩が、しかも一応合法な手段で、しかも大銀行の制服を着て狙っているということを、くれぐれも知って、注意していただきたいと存じます。
                      (東日本大震災から10年の節目の日に)