2021/3/18

生命と暮らしは、お金に結びついている!

              <最近の新聞記事より>
 
 1 給与デジタル払い、足踏み
 勤労者が給与を受け取る方法については、法律で定められています。
 一 原則、現金
 二 勤労者が同意すれば、銀行口座振り込み可(実際は、これが主流)
 
 この二つに加え、新たな受取方法が提案されています、それは、
 三 デジタル払い、具体的にはスマホの電子マネーアプリ(〇〇ペイとか、✕✕ペイというもの)に、会社が入金し、それを勤労者がスマホを操作して受け取るというもの。
 
 現在、所管の厚労省が提示し、関係各方面の意見を聞いている最中ですが、労働組合の中央団体である「連合」が反対しています。
 理由は、「賃金の支払い方法は、安全で確実なものでなくてはならない」ということであり、私も同感です。
 それに加え、私はもう一つの観点からも反対です。
 
 私は、二、の銀行口座振り込みこそ最良の制度であると思っているからです。
 そしてその理由は、
 ①現金なら、落としたり、無くしたらパーだが、
 ②振り込みなら、そういうリスクは無い。
 さらに、もっと大事なことがあり、
 ③給与が、銀行口座に振り込まれることにより、
 ④自動的に通帳が家計簿機能を果たし、
 ⑤さらには、入金直後貯蓄や投資に回せる設定にしておけば、資産形成が楽に行なえる、ということであります。
 
 スマホ全盛の時代、確かに給与のデジタル払いは便利な機能だと思います。
 しかも給料日にATMに行列する手間も省けます。
 しかしながら、世の中なんでもかんでも便利ならいい、というわけではなく、多少不便でも大切なこともあるわけであり、給与という非常に大事なものは、キチンと記録が残る口座振り込みにすべきであると考えます。
 そして、これに公共料金等の支払いも組み合わせることにより、お金の入りと出を管理することができます。
 
 こういったことを多少不便でも地道に行うということこそが、実は資産形成という長期の作業に結びつくということを、ぜひ了解していただきたいと、存じます。