2021/3/28

良いクアッド、悪いクアッド

 最近の世界政治の世界で、大きなニュースの一つが、「アジア太平洋地域における、クアッド(四つ、という意味)」の成立です。
 中国に対抗する連合として、日本・米国・豪州・インドの四か国が連携を深める、ということになったのです。
 自称共産主義国でありながら、資本主義経済システムを盗み取り、それで得た金で軍備を拡張し、その武力で国内の人民を抑圧し、国外に侵略しようとしているのが、かの国の現状であります。
 これを放置するならば、ウイグルを始めとする多くの人民の生命が失われ、世界の自由と民主が失われます、間違いなく。
 したがって、上記のクアッドは、世界と人類のために「良いクアッド」なのです。
 
 ところで、我が国においては、それとは真逆の「悪いクアッド」が、資産形成の世界において、進展しています。
 ①スマホお手軽投資 ②ワンコイン投資 ③ロボアドバイザー口座 ④ラップ口座 
この四つのことであります。
 
 私たちがお金を増やそうと考える時、まず考えるのは「貯蓄」です。
 今、ゼロ金利の時代で貯蓄してもほとんど金利は増えません。しかしながら、貯蓄には、絶対的なメリットがあります。元本保証、すなわち、「減らない」ということです。
 
 一方、投資の世界はどうでありましょうか?「失われた20年」(経済学者屋のパシリだった小泉政権や、悪夢の民主党政権)という、トンネルの出口を出て、相場は順調に回復しつつあります。
 このような流れの中で、投資になにがしかのお金を振り向けようとする方が増え、それはそれでよろしいのですが、一つだけ問題があります。
 それは、上記の「悪いクアッド」に、多くのお金が流れているということであります。
 
 資産形成、具体的には投資信託を行う時には、さまざまな手数料がかかります。
 ①購入時の手数料 ②保有時の手数料 ③売却時の手数料
 これらだけでも、そこそこの額を取られるのですが、「悪いクアッド」はそれに加えて、さらに手数料を取るのです。それが、「運用手数料」とか、「管理手数料」とか称するわけのわからないもので、しかもそれが年1~2パーセント、しかも毎年毎年ですよ、そこのオカアサン!
 
 3種類の手数料だけでもそれなりのマイナスなのに、それに加えてさらに手数料を取る(払う)など、正気の沙汰ではないですな、私に言わせれば。
 「悪いクアッド」ということの意味はお判りになったかなと存じます。
 
                 もちろん
 
 個々人の方が、どんな金融商品を選び、いくら手数料を払おうと、それはそれでご自由であります。
 しかしながら、コロナで職を失ったり、生活苦を抱えている方が多数いる今日、一人一人の国民が自分のことはもちろん、社会、国家全体のことを考え、「正しいお金の使い方」を、今こそ実践すべきではないでしょうか!