2021/4/1
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金融詐欺に気をつけよう! |
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本日4月1日、新しい生活が始まる個人・法人が多々あると思われます。 このような節目の日に、個人においても法人においても、絶対手を出してはいけない金融商品について、実例をもとにご説明いたします。 1 年金運用詐欺 約10年前ですが、AIJ投資顧問という会社があり、この会社が運用していた約2000億円の企業年金が消滅するとい事件がありました。 一 いわゆるタックスヘイブンを通じて運用していたものが、なんらかの原因で消えたらしいが真相は不明。 二 社長は逮捕されたが、だからといって消えた金が戻ってくるわけではない。 三 被害者の中でも最大が、酒屋さんの年金基金であり、国民年金の上乗せ分として、拠出していたものが、パーになった。 2 レセプト証券詐欺 医療費を、医者が保険者に請求する権利を、レセプトと呼び、それを証券化し投資家に売ったものをレセプト債と呼びます。 MRIという米国の会社が、米国におけるこの権利を証券化し、日本の投資家に販売したが、結局1000億円以上がパーとなった事件であります。 これまた、事件の真相は不明ですが、投資家が拠出したお金がパーとなったところは同様です。 3 アルゼンチン国債デフォルト 昨年、アルゼンチンが9回目のデフォルト(債務不履行)を宣言しました。 9回目ということは、すなわち過去8回もデフォルト、すなわち借金持ち逃げをしているわけで、よくもまあいけしゃあしゃと9回目の国債を発行し、しかもそれを買う投資家がいるというのですから、まあお笑いというほかございません。 前回のデフォルトでは、我が国においても地方自治体系列の公社等が被害にあい、元本の約7割を失いました。(パーにならなかっただけ、前2例よりましですが) <教訓とこれからの教え> 1 聞いたこともない会社や、新興国の金融商品には手を出さない。 2 企業年金の幹部や、地方自治体公社の幹部というのは、資産運用のイロハも知らない木っ端役人のなれのはてなので、絶対に頼ってはいけない。 3 顧客に手数料の高い金融商品を売りつけ、自分の資産を増やす、「ニセ資産運用のプロ」ではなく、真に顧客の事を考え、正しい金融商品を勧める、「本物の資産形成のプロ」に頼るべし! |
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