2021/4/6

犬は吠える、キャラバンは進む!2021春

 コロナウイルスは、依然として全世界で猛威をふるっています。
 一方、人類の英知の結集であるワクチン接種もまた、それなりに進んでいます。
 
 「犬は吠える、キャラバンは進む」という遊牧民のことわざのように、自然の厳しさのなかで、しかしながら人間は一歩一歩進んでいるのであります。
 株式市場においても、全世界の株価が高値を更新しています。
 
 1 韓国
 若者の株式投資が増えている。その原因は、
 ①厳しい格差社会で、一握りの若者しか、サムスンのような優良企業に入れない。
 ②当然、多くの若者はそれなりの企業で、それなりの賃金しか受け取れない。
 ③にもかかわらず、不動産価格が上昇し、しかもその恩恵を受けているのは上流層のみである。
 このような状況で株式投資が増え、株価指数も最高値を更新しました。しかしながら、その多くは個別株への投資であります。
 
 2 米国
 いわゆる「ゲームストップ」株騒動がありました。
 同社株を空売りしようとしたヘッジファンドに対し、若者を中心に反乱買いが起き、株価が乱高下したものです。
 このことを指して、「ウォール街に対する若者の反乱」(笑)だとか、「資本主義の空虚さ」(笑)とかいう、ピント外れの妄言をはいた新聞社や学者屋がいましたが、笑止千万です。
 ウォール街にあるニューヨーク証券取引所を舞台にした、株式投資という資本主義を象徴する行為を行ったことが、どうして「反乱」だの「空虚さ」だのということにつながるのでしょうか?
 「空虚」なのは、オマエラの頭の中身だよ、朝日&佐々木。
 
 3 日本
 ①2020年の1年で、国が創った資産形成制度である、「つみたてNISA」の加入者数は、なんと60パーセント増え、
 ②しかも、その70パーセントを40代以下の若者が占め、
 ③しかも、この間外国株投信に5兆円もの額が流入した。
 
 韓国のように個別株投資という、ハイリスクハイリターンの道に進まず、
 米国のように、ネットに影響され、いわゆる「ちょうちん買い」には走らず、
 国の創った制度を活用し、しかもこれから伸びるであろう外国株を、しかも投資信託というミドルリスクミドルリターンの金融商品で運用する、まったく日本の若者の選択眼には敬服する次第であります。
 
 この流れを止めることなく、地道に一歩ずつ進んでゆくならば、日経平均4万円、ニューヨークダウ4万ドルは、もう目の前であります。
 そしてこのことこそは、自由で民主な国こそが、正しく富を増やすことができるのだというとを証明することなのであります。
 犬は吠える、キャラバンは進む、そしてオアシスにたどりつく。