2021/4/20

欧州スーパーリーグ創設?

 資産形成、資産運用とは一見関係ないニュースのようですが、実は大いに関係があるニュースです。
 
 マンチェスターユナイテッドやFCバルセロナなどの、欧州サッカーの有力クラブが、独自の「スーパーリーグ」創設を計画しているということであります。
 現在、各国リーグで良い成績を出したチームが、UEFA(ヨーロッパサッカー連盟)主催の、ECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)に参加し、ヨーロッパ王者となっています。
 今回の計画は、これを無視し、自分たちで独自のリーグを作ろうというものであります。
 
 1 狙いはズバリ「カネ」!
 各国リーグや、ECLで弱い相手と戦い、時間と体力を浪費するより、
 最高峰の20チームで戦うことにより、①観客も集まり、②放映権料も多く稼げる、
 すなわち、金持ちクラブの、金持ちによる、金持ちのための構想であります。
 
 
 2 JPモルガンが6000億円投資する。
 いくら、金持ちクラブの集まりとはいえ、膨大な初期費用を自分たちだけで準備するのは大変だし、リスクもある。
 今回、米国の銀行JPモルガンがその初期費用として、上記の額を準備するとのこと。
 ①米国の銀行が、欧州のプロスポーツリーグに投資することの是非はともかく、
 ②当然のことながら、JPモルガンとて、ボランティアで投資するっわけではなく、
 ③2倍、3倍、あるいはそれ以上のリターンを狙い、
 ④しかも、それだけの見込みがるから投資するわけであり、
 ⑤これまた狙いは、ズバリ「カネ」なのであります。
 
 3 資本主義は永遠なり!
 昨日、コロナの全世界の感染者は約76万人、なんと最高・最悪の数字となりました。
 そして、欧州にせよ、米国にせよその中心にあるのです。
 このような文字通り世界危機・人類危機の最中において、金持ちクラブが、おのれの私利私欲のための、このような計画を発することは、極めて遺憾なことです。
 
                 と同時に、
 
 このような時期にこのような計画が浮上するということは、人間の欲望、そしてその象徴である資本主義というもののダイナミズムの象徴でもあります。
 資本主義の良い意味でのダイナミズムの象徴であるワクチンの開発も影響し、今世界各国で株価は高値を更新しています。
 
 資本主義経済という人類の発明した素晴らしいシステムを、私利私欲を超えて正しく使うならば、人類の未来は極めて明るいと考える次第であります。
 そしてそのために私たちが為すべきことは、日本に、世界に投資し、自分、国家、世界の富を増やす、このことに尽きるのであります。