2021/5/6

公的年金は潰れないが、足らざる分は自助努力で!

 前回、公的年金懐疑論のデタラメさと、しかしながら公的年金自体の将来性が決してバラ色ではないことを、述べました。
 年金のみならず、これから先の我が国の経済が厳しくなることは避けられず、特に若い方々は今から将来に備えて資産形成を図る必要があります。
 
 とはいいつつも、それなりの知識や経験を持っている方はすくないわけで、資産形成のプロに依拠しることが必要であります。
 問題は、どういう人に依拠するか?ということであります。
 
 1 東大卒、財務省勤務、外資系企業を経た運用会社の経営者
 こんな肩書を見たら、おそらく多くの方は、なんとなく「資産運用に詳しそう(笑)」とか思うかもしれません、しかしながら、
  一 東大卒=お勉強ができて、いい大学を卒業した、ただそれだけのこと。
  二 財務省、外資系企業勤務=いい職場に入った、ただそれだけのこと。
 大学や会社で学んだ知識など、資産形成のサポーターとしては、ほとんど役にたちません。
 ただし、これだけは言えますね、「さすがに口は上手いな(笑)」と。
 これなら、巧みな言葉で毎年毎年1パーセントの手数料をぶんどる金融商品を宣伝し、売る能力はあるなと。
 
 2 運用会社のファンドマネージャーやって、5000億円の金を動かした!
 こんな言葉を聞いたら、「5000億円も動かすなんて凄い、資産運用もこの人に頼もう(笑)」なんて勘違いする方もいるかもしれません。
 「5000億円を動かした」というのは、たぶん事実でしょう。ただしその実態は、文字通り、右から左へ「お金を動かした」だけであって、「お金を増やした」わけでも、「顧客を儲けさせた」わけでもありません。
 5000億円を右から左へ動かし、その手数料を会社にもたらし、その分け前を頂戴した、ただそれだけのことであり、こんな人間の言うこと信じたら、高い手数料分捕られるのがオチですよ。
 
 3 証券会社のトップセールスマンで、顧客が何百人もいて、年収は億を超えていた。
 トップセールスマン、すなわち会社に多くの収入をもたらした = 高い手数料を稼いだ
 = 高い手数料を顧客から分捕った、ということです。
 当然ながら、財務省出身の方と同様、というかそれ以上に口は上手いと思います、そうでなければトップにはなれませんから。
 そして、これまた当然ながらこんな人間に依拠したら、高い手数料の商品を、しかも毎年毎年買い替えさせられて、身ぐるみはがされるのがオチです。
 
 結論:資産形成を誰に依拠するか?答えは簡単、資産形成で最も成功した人です。
 じゃあ、資産形成に最も成功した人とは、ズバリ最も成功した投資家W・バフェット氏であります。
 彼が人生において、投資で得たお金は、約10、000、000、000、000円です。
 ファンドマネージャーが右から左へ動かした  500、000、000、000円
 トップセールスマンの年収             10、000、000円
 と比べたら、桁が違うわけで、当然ながら最も成功した方に依拠すべきであります。
 
                                  (つづく)