2021/5/24
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グローバル・キャピタリズム |
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題名のグローバル・キャピタリズム、日本語にすれば「世界規模の資本主義」ということになります。 今年、それを見事に証明する二つの出来事がありました。 1 欧州サッカー界における、スーパーリーグ構想 当欄でも触れましたが、欧州サッカー界の主要15クラブが、欧州サッカー連盟主催の欧州チャンピオンズリーグを蹴飛ばし、自分たちだけで新しいリーグを創ろうとしたものです。 実はこの構想自体は約20年前からありましたが、出ては消えの繰り返しであり、今回も結果としてはそうなりましたが、これまでとは違う点もあります。 一 主要クラブのオーナーの半分が自国民ではない、外国人であること。特に今回最大の6チームが参加表明したイングランドプレミア勢においては、なんと6クラブ中5クラブが外国人オーナー(の会社)なのです。 サッカーの発祥地であるプレミアリーグにおいて、このような事実を見る時に、いかに(スポーツ)ビジネスはグローバル化しているかがわかります。 二 今まで何度も構想がありながら頓挫していたものが、何故再び浮上したかというと、スポンサーという新しい存在が出てきたからであります。 米国の投資銀行であるJPモルガンが、約5000億円もの資金を出し、各クラブに数十億円単位で分配するという案を出しました。 各オーナーが飛びつかないわけはなく、実際私などこの膨大なマネーの力で実現するかも、と思いました。 2 東京オリンピック開催 この文章を書いている5月24日現在において、予定通り開催される運びであります。 そして、開催されるであろう最大の要素が、主催者であるIOCの姿勢であります。 もちろん主催者として何が何でも開催したいと考えるのは当然でありますが、その背後にはこれまた「お金」があります。 IOCの収入の約7割はテレビの放映権料であり、しかもその約5割以上は米国のNBCが支払っているのです。 約1000億円以上のお金を、たかだか2週間の大会で得られるのですから、大会を中止するなどということは、全く論外なのであります。 3 JPモルガン5000億円、NBC1000億円、これだけのお金を出せる会社は米国以外にはありません。 今、経済成長を続ける中国や、アラブの王族にはそれなりの金がある個人や会社がいます。 しかしながら、中国においては2025年までにはバブルが崩壊することが決まっていますし、脱炭素化が実現すれば、石油や天然ガスで大儲けしているアラブの王族などホームレスになることはほぼ確実であります。 以上のようなことを考えた時に、ますますグローバル化する経済において、その中心である米国、そして米国株こそ、これから私たちが投資すべき対象であります。 今こそ、米国株式市場に投資いたしましょう!
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