2021/5/30
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石を蹴飛ばし、玉をさがそう! |
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「玉石混合」という言葉があります。玉(良いもの、立派なもの)と、石(悪いもの、ゴミ、クズ)が混在している状態であり、ぱっと見では、玉か石か見分けのつかない状態のことであります。 このことは、経済とか金融、資産形成とか資産運用の世界にも通用することであり、したがって間違って「石」の言うことを信ずると大変なこととなるわけで、十分な判断が必要です。 「石」の代表例として、5・22付け当欄でゴミの3Kとして、リサーチ会社社長のK、作家のK、シンクタンクのKを提示しました。 くれぐれもこのような輩の言うことは無視し、例えばテレビに出てたらザッピングする、新聞や雑誌に出ていたら、記事をビリビリに破ってゴミ箱に捨てる(ゴミがゴミ箱に戻る、まさしく帰郷だ(笑))ことをお勧めいたします。 まあこんな感じで、我が国における学者、エコノミスト、評論家等と呼ばれるものの9割は、カスだと思って間違いありません。 じゃあ、希少価値である1割の人物ってどんな人がいるんだ、という疑問に対し、以下3人の方をご紹介いたします。 1 D・アトキンソン氏 世界最大の投資銀行ゴールドマンサックスを経て、現在は日本の神社仏閣等の修理・補修を手掛ける「小西美術工芸」の社長をされています。 氏の最大の功績の一つが、我が国において都市銀行(なんて言葉自体、もう無くなったが)が10社以上混在していた時期、「日本の大手銀行は、三つか四つに集約される」と予言したことです。 今、日本のメガバンクは三行であり、まさしくその予言は的中いたしました。 現在アトキンソン氏は、政府の成長戦略会議の一員として、以下二つのことを提言しています。 一 外国人観光客を増やし、観光立国を実現する。 二 最低賃金を引き上げ、労働生産性を上げる。 少子高齢化が進展する我が国において、努力せず座しているならば、停滞・退歩・没落は確実であります。 このような状況において、本来源日本人こそが、対処策を考えるべきなのですが、前述したように9割がゴミの世界ですから、まあロクな解決策はでてきません。 そんなかで外国人であるアトキンソン氏がこのような解決策を、それも形而下的なものではなく、日本と日本人の将来を考えた形而上学的な、しかしながら論理的・現実的な解決策を提示されたことに対し、深く感謝する次第であります。 一 銀行業界が三つのメガバンクに集約されることいより、無駄な競争や投資が減り、その分の資金や人材が有効活用されました。 二 インバウンドにより、国内経済が活性化しました。 三 最低賃金引上げが実現するならば、仮に少子高齢化が進展しても、国内の富は減りません。 くだらぬ「石」の言説を100パーセント無視し、日本と未来のために「玉」のお言葉を学びましょう! (つづく) |
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