2021/6/5

入国管理法&LGBT法

 今国会は、あと2週間で会期末を迎え、延長は無い見通しです。
 さまざまな法案が出され成立しましたが、私が注目したのは以下の2法案です。
 
 1 入国管理法改正案    廃案。
 2 LGBT法    6月5日時点で未成立、継続審議の可能性大。
 
 資産形成、資産運用について述べる当コラムにおいて、まるで関係無さそうな法案?いえいえ、大いに関係があるのです。
 
 1 入管法改正案
 現在、さまざまな理由で正規に入国せず、あるいは正規入国であっても在留期限が切れた後も滞在している外国人の方々がおられます。
 そして、その多くが難民申請や移民を希望しています。
 今回の改正案では、難民申請を2回却下された方は、在留資格を取り消され、最悪強制送還されるのです。
  一 この改正案自体、人権擁護的に問題であるし、
  二 そもそも我が国は、難民や移民の受け入れにもっと舵をきるべきである。
 
                       何故ならば、
 
 少子高齢化が進む我が国、2050年には人口が1億人を切ってしまうと推計されている。
 人口が減る → 消費が減る → 経済は伸びない → 下手すれば縮小する → 国力は衰退する → 国民すべてが貧乏になる → 最悪、他国に侵略される
 
 まさに、負のスパイラルが起きる可能性があるわけであり、それらを防ぐための重要な手段が難民・移民の受け入れなのであります。
 すなわち、このクズ法案を成立させることは、イコール日本国民の富を減らすことにつながるわけであります。
 当コラムにおいて、野党、とりわけ立憲民主党に対しては、かなり厳しい意見を申しておりましたが、この件については、反対を貫いた同党に対し、深く敬意を表したいと存じます。
 
 2 LGBT法
 レズ、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー等の方々について、差別を無くし、権利を擁護するための法案です。
  一 超党派の議員連盟で提示し、与党である自民党が法案骨子を出し、野党の修正案も加え、
 二 今国会提出の予定であったが、
 三 自民党内の反対で現在時点で提出されていない。
 
 前述したように、今国会成立は見送り、継続審議となる見込みでありますが、多少時間がかかっても成立させるべきであると、考えます。
 
                       何故ならば、
 
 ①法案の骨子である、差別を無くし、権利を尊重することの意義は当然として、
 ②入管法改正案のところでも述べたが、これから人口が減るであろう我が国において、
 ③今まで以上に、一人一人の国民の「力」が求められる時代となる。
 ④LGBTという理由で、その方々の能力が十分に発揮されないならば、
 ⑤その方々はもちろん、国家全体にとっても大きな損失となる。
 
 LGBTの方も含め、全ての国民が意欲を持って働き消費することにより、モノ・サービスが売れ、企業業績が良くなり、株価が上がるのであります。
 
 以上、入管法改正を防ぎ、LGBT法を成立することこそ、資産形成・資産運用につながるということを述べてまいりました。
 このことを理解し、自らの事として、社会・政治にコミットしていただきたいと存じます。