2021/6/23
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オリンピックと世界経済 |
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本日は6月23日、東京オリンピック開幕までちょうど1か月前となりました。とはいっても、コロナの状況を見れば、まだまだ延期・中止といったことも考えられます。 この間、賛成や反対といった立場を超えて、そもそもオリンピックで誰が仕切っているの? という疑問の声が出ました。 整理すると、 1 主催者 IOC 2 主管者(開催都市、つまり会場を提供する都市) 東京都 3 実務をになう組織 組織委員会 4 これらをサポートする組織 日本国、というのが形式的な構図です。 学校のテストならば100点満点というところですが、しかしながら社会のテストならば90点です、というのも「真の主催者」が出てこないからであります。 「真の主催者」、それこそは莫大な放映権料を払う米国のテレビ会社NBCであります。 ワクチン接種が始まり、感染者の一部地域では減りつつありますが、それでも全世界的に見ればまだまだオリンピックどころではない状況です、 にもかかわらず、 主催者たるIOCは強気一辺倒で、延期・中止論なfど歯牙にもかけません。 何故ならば、真の主催者であるNBCから、「何が何でも開催しろ、そうでなければ放映権料はびた一文払わないぞ!」と脅かされているからであります。 もうお判りでしょう、オリンピックというイベントの主人がNBCであり、IOCなど単なるパシリにすぎないのであります。 というのも、 オリンピックの開催経費の約75パーセントが放映権料であり、その放映権料の約50パーセントはNBCが出しているからです。 1 今回、NBCが出す放映権料は約1000億円。 2 ということは、その原資となるCM料金は当然ながら1000億円以上でなければペイできないわけであり、しかも今回は史上最高のCM契約が成立しているとのこと。 3 おそらく1500億円くらいの金が集まっており、しかもそれを放映する期間はたったの17日間です。 4 言い換えればたかだか17日間のCMのために、1500億円ものお金を米国の会社は出すのです。 5 ということは、これらの会社はこれだけの広告宣伝費を補って余りあるほどの収入を得る、見通しと自信がある、ということなのです。 もうお判りでしょう、オリンピックの真の主催者はNBCであり、さらにはその先にいる「真の、真の主催者」は米国企業なのであります。 たったの17日間のために1500億円ものお金を出す(出せる)米国企業、それらの会社の集合体である米国株式市場、そしてそれを支える米国資本主義システム。 独裁政党による専制国家が、いかに資本主義を利用し小金を集めようと、そんなものは本家本元の資本主義経済に比べれば、屁のツッパリにすぎません。 今こそ、資本主義の総本山である米国株式市場に投資して、自分・国家、そして自由で民主な世界のために富を増やしましょう! |
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