2021/6/26

お笑いESG投資

 我が国の証券業界を代表するN証券が、またまたやってくれました。
 
      「~次世代と共に創る持続可能な社会~ 社会貢献と資産形成の両立へ」
                                        (6・25一面ぶち抜き広告)
 
てな、うたい文句でESG投資と称し、8本ものファンドを売り出すというわけです。
 
 1 そもそも、社会貢献(社会のために、自分の心や体、そして金銭を投げ出す)ということと、資産形成(将来のために資産を増やす、ぶっちゃけ自分のためにお金をを増やす)ということが両立するわけないでしょ、そんなこと小学生レベルです。
 
 2 にもかかわらず、このような広告を出し、しかも8本ものファンドを売り出そうという魂胆は、実に簡単で、ESGとかSDGSとか言うと、売れるからです。
 環境や社会貢献、教育や福祉といえば誰もが反対しないし、しかもそのためにお金を投資するなどいうと、なんとなくいい事してる気分になる、そういった気分を利用して金儲けを企んでいるだけのことです。
 
 3 その証拠に、これらのファンドのコストたるや、
  一 購入手数料                   5.5パーセント
  二 終了時の信託財産留保額  2パーセント
  三 毎年ふんだくる信託報酬 年5.5パーセント
  四 さらには、成功報酬と称するボッタくり手数料については、数値の記載すらない、文字通り「ボッタくりバー」の証券会社版、という凄まじさであります。
 
 今、我が国はデフレという底なし沼にいます。
 それは、前の総裁白川をはじめとする無知・無能・無責任な日本銀生え抜き幹部による、不作為の罪による金融犯罪と、それを許してきた政治屋・マスゴミの責任であります。
 そして、その底なし沼から脱出するために始められたのがアベノミクス&クロダノミクスであります。
 このことによって、金利は大幅に下げられました。現在銀行の定期預金の金利は、年0.002パーセントであります。
 
                   このようなご時勢にですよ、
 
 銀行金利の2750倍ものお金を、毎年毎年国民から分捕ろうというのですから、全く開いた口が塞がらない、とはこのことであります。
 このようなファンドに投資するというのは、「ドブに金を捨てる」、このこと以外に言葉はございません。
 
 今、心ある国民、投資家が取るべき行動は実にシンプルです。
 ①生まれ、育ち、そして死んでゆく我が国、その我が国の企業を束ねたインデックスファンドに投資することにより、日本経済を底上げする。
 ②資本主義の牙城であり、世界経済の中心である米国企業を束ねたインデックスファンドに投資することにより、自由と民主の大国である米国経済を底上げする。
 ③人口が増え、経済が成長するであろう世界企業を束ねたインデックスファンドに投資し、
 
 これらで得た果実を、自分の信ずるNPOや、社団法人に寄付する、このことに尽きます。
 間違っても、ESGとかSDGSといったことを己の金儲けに利用するファンドに投資してはなりません。
 「ドブに金を捨てる」のみならず、「盗人に追い銭」とは、このことであることを、固く固く心に留めていただきたいと、切に願うものです。