2021/6/29
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個人・企業・社会 |
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CSR、ESG、SDGS、これらの用語、ご存じの方多いと存じます。 順番にいうと、「企業の社会的責任」「環境・社会・統治」「持続可能な開発目標」ということです。 どれ一つとっても大切なことであり、個人であれ企業であれ、これらのことを推進すべきであるということに異論のある方はおられないと思います。 問題は、 1 企業の最大の社会的責任は、「たくさん稼いで、たくさん納税すること」、このことが第一であるということです。 企業が合法的な活動で得たお金から法人税を払い、国家はそのお金を使い、国民のための施設や制度を作る、このことこそ近代国家の基本的な姿であります。 2 とはいいつつも、企業活動は多くの分野、多くの人間にわたって行われますので、たとえ合法であっても、不適切なものがあります。 例えば、二酸化炭素を多く出す石炭火力発電に投資したり、それを積極的に使用することです。 個人や企業は、こういった(人類・地球に)マイナスになるものや企業に投資しない、すなわちマイナスの行動を取ることが必要です。 マイナス × マイナス = プラスですから、これだけで、人類・地球にプラスとなります。 3 それよりももっと能動的な行動としてとらえられているのが、いわゆるESG投資とか、SDGS投資と呼ばれるものですが、こんなものに騙されてはなりません。 一 ①ESG投資といいながら、明らかにそれに反する企業や団体に投資しているファンドは捨てるほどある。 ②しかもそのコストとなると、日本第一位のN証券系のファンドなど、まとめて10パーセント以上という、ぼったくりバー顔負けの高さである。 二 SDGSも、今や大流行で、 ①日本第二位のD証券など、社長以下全社員が、襟元にSDGSバッチを付けているが、 ②その実態たるや、子会社が北海道の石炭火力発電所に出資しており、 ③本業である「つみたてNISA」においては、分配金の還元方法について、「受け取り型」しか設定していない。 「受け取り型」 決算ごとにキャッシュで受け取る、すなわち複利効果ゼロ、すなわち持続不可能、すなわちゴミ投資手法。 「再投資型」 分配金で、さらに口数を買い増す、すなわち複利効果が生まれる。 「持続可能な」バッチを全社員が付けていながら(笑)、顧客には「持続不可能な」投資手法しか提示していない(爆笑)のだから、まったく頭がおかしい(大爆笑)としか言いようがない。 というわけで、 CSR、ESG、SDGS、全て大事なことですが、 これらをビジネスに結び付ける輩は、ほぼ90パーセント、ワルであり、 こんな輩に騙されるのは100パーセント、パーである、こう考えて間違いありません。 私たちがなすべきことは、日本・米国・世界の株価指数に連動するファンドに投資することにより、それで得た果実を自分の信頼するNPOや財団・社団法人に寄付することにより、自分自身が確認できる社会貢献をする、このことに尽きる、こう信ずるものであります。 |
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