2021/8/17

数字はウソをつかない!

 NHKの教育テレビ(Eテレ)を見ていたら、面白い番組に出会いました。
 中高校生向けの物理の番組です。
 課題:時速100キロで走る自動車から、後方にボールを投げたら、どこに落ちるか?
 回答:①時速90キロで投げたら、投げた時点から10メートル進行方向寄りの地点に落ちる。
     ②100キロの速さで投げたら、投げた地点に落ちる。
     ③110キロの速さで投げたら、10メートル後方寄りの地点に落ちる。
 
 いかがでしょうか?答えだけ聞くと当たり前のように思えますが、私は非常に新鮮に感じましたね、というか、物事はちゃんと論理的な結果になるのだと、改めて感じたしだいです。
 もちろん、人間社会においては全てが論理的に解決できるものではありません。しかしながら、いやだからこそ論理的に解決できるものはそうするべきだと思うわけです。
 
 資産形成の世界でいうならば、その目的は1円でも多く資産を増やすことです。
 1 「増やす」以前の大前提として、「減らない」資産としての貯蓄は絶対に何割かはキープしておくべきである。
 2 そして、それ以外の部分は、元本割れのリスクはあるが、反面大きく増える可能性のある投資に回すべきである。
 3 ところで、投資には元本割れと同時に、もう一つのリスクがある、それは手数料等のコストがかることである。
 4 一方、リターン・パフォーマンス(ゴール)はそれなりに期待できるが、それはある意味未知数の世界である。
 5 これに対し、コストはスタート時点で確定している。
 
 以上のことを踏まえた時、皆様の取るべき行動は決まっています。
 
 一 リターン・パフォーマンスは未知数と書きましたが、実はただ一つだけ確定しているものがある、それはわが国が世界に誇るiDeCoの所得控除である。
 年収200万円のフリーターの方なら、毎年拠出額の15パーセントが所得控除される、早い話が15パーセント戻ってくる、いいかえれば金利15パーセントの金融商品を国が国民に提供してくれる、ということである。
 二 そして、100パーセント確定しているコストの面で、1円でも1パーセントでもコストの安いものを選ぶ。
 三 さらには、未知数であるリターン・パフォーマンスにおいても、信頼できるものがある。それはニューヨークダウに象徴される米国株式市場(指数)は、直近30年で10倍に成長してるという、歴史的事実である。
 
 資産形成(に限らないが)、この世界ではマスゴミ・センモンバカを筆頭にさまざまなデタラメを言う者がいます。
 例えば、成功裡に終了した東京オリムピックにおいても、朝日新聞は大会スポンサーであるにもかかわらず、社説で「中止」を主張しました。結果がどうなったかは、皆様がご存じの通りであります。
 オリムピックの翌日から始まった高校野球、あれだけオリムピックにおいて、中止・延期・無観客を主張していながら、自社主催の高校野球においては、恥ずかしくもなく毎日2万人の観客を入れるとしてスタートしました。
 その結果、8月17日時点で既に2校が出場辞退となっており、この責任は100パーセント朝日にあります。
 
 以上のことをふまえた時に、資産形成において考えるべきは以下のこととなります。
 ア 人(ゴミ)の言葉ではなく、物理的結果・歴史的事実を信じる。
 イ 歴史的事実は、あやふやな言葉ではなく、数字のみを信じる。
 ウ これらをふまえ、確定リターン15パーセントのiDeCoを使い、
              確定コストが1円でも安いインデックスファンドで、
              確定結果10倍の米国株のものを買う。
 
 皆様の成功と繁栄をお祈りいたします。