2021/9/19
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お笑いSDGS |
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今我が国では、ESG&SDGSがブームです。 ESGというのは、環境・社会貢献・企業統治という言葉の英語の頭文字のことであり、このことを企業、なかんづく上場企業が重視すべきだという考えであります。 そのこと自体はよろしいのですが、問題はこれに悪乗りした金融業界が、これを利用してESG投資なり、ESG投信などを推進しはじめたということであります。 SDGSというのは、持続可能な開発目標という言葉の英語の頭文字であり、これは国連で採択された人類・地球の目標であり、このこと自体、これまたよろしいのですが、これまたこれを利用しようとする企業が出てきています。 「貯蓄からSDGSへ加速」(週刊ダイヤモンド2021・9・11号) 上記のような記事が最新の経済誌に載りました、業界第二位であるD証券社長へのインタビュー記事です。 1 「貯蓄からSDGSへ」、同社の新しいスローガン(笑)だそうです。 一 かつて、「貯蓄から投資へ」というスローガンを、証券業界がう打ち出した時代がありました、もう半世紀も前のことであります。 それから幾年月が経過しましたが、我が国における家計金融資産の構成比は、貯蓄約50パーセント、投資約15パーセントで、いまだに「貯金大好き国民」であるというのが、現実です。 二 さらに時代が進み、21世紀に入りました。 バブル崩壊以降の低成長、少子高齢化の進展を受け、我が国(の金融監督庁である金融庁)は、「貯蓄から資産形成へ」という、スローガンを打ち出しました。 そもそも、貯蓄自体が資産形成の重要なファクターであるにもかかわらず、その両者を対比するかのような表現、というかそういう言葉を考え出して何の矛盾も感じない、金融庁の木っ端役人のノーミソの構造には疑問がありますが、それはそれとして。 これからの時代、貯蓄のみでは安定的な資産形成は行えない、投資も含めた資産形成を行うべきであるという、心根は理解できます。 三 とまあそんななかに、「貯蓄からSDGSへ」です。 このバカ社長のインタビュー記事を読むとですね、利息や配当金、譲渡益等を寄付しろ、てなわけらしいです。 ①ショーケン会社の社長ごときが、顧客に対し、寄付行為を誘導するなど、はなはだしいゴーマンな発想であり、 ②全くよけいなお世話、というほかなく、 ③そのおおもとの考えは、そんなきれいごとで顧客をダマし、自社口座にお金を集めようという下卑た根性が、見え見えであります。 次回以降、その下卑た根性の具体的な手口について、ご説明いたします。 |
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