2021/10/16

外貨保険✕、外貨預金△、外国株投信〇 Ⅱ

 少子高齢化、低成長が進展する中で、貯蓄のみでは老後の生活をまかなうのは厳しい、貯蓄に加えて投資を含めた資産形成を考えるべきであるのは、今や国民の常識であります。
 そして、投資するならば少子高齢化、低成長が進む日本国内だけではなく、国外資産にも投資すべきである、というのが私の見解であります。
 それでは、外貨建て資産ならなんでもいいのか、といえば、それはノーであります。
 前回述べたように、
 1 外貨建て保険は、生命保険、すなわち被保険者が亡くなった時に満額の保険金を受取人がもらえるというのが、基本的ルールであるにも関わらず、実際には円高で目減りした保険金しか受け取れない可能性があるという、地上最悪の金融商品であります。
 2 また外貨預金は、ほとんどゼロ金利の我が国に対し、世界はプラス金利であり、当然ながら金利はいいです。
 いいですが、例えば米国ドル金利が0、2パーセント、豪州ドル金利が0、15パーセント、だったりと、金利の指標である国債金利より、1、5~2パーセントも低い、言い合えればその分は金融機関の利益となります。
 ちなみに、これに対し「外貨に換える際、コストがかかる」なfどと金融機関は言い訳するかもしれませんが、両替コストについては、購入時&売却時にしっかりと手数料(約1パーセント)を取っているので、こんな言いぐさは、問題外であります。
 
 以上のことをふまえた時に、これから皆様が買うべき外貨建て商品は、「世界株式投信」の、インデックス型しかございません。 
 
 一 外貨建て保険における円高時の元本割れというリスクはゼロであります。
 何故ならば、円安、すなわち円建手取り額がプラスになるまで売らなければいい、ただそれだけのことだから。
 二 外貨預金における金融機関のぼったくりも防げます。
 ネット証券の世界株インデックスファンドの信託報酬は、0,1~0,2パーセント。
 一方、銀行や証券窓口で買う世界株アクティブファンドの信託報酬は、1,5~2パーセントであり、すなわち外貨預金のボッタくりとほぼ同率であります。
 以上のことをふまえ、①ネット証券会社で、②世界株投信の、③インデックス型を買う、このことこそ、未来につながる道となります。
 
 さらには、これに加えて④毎月定額を投資し、⑤長期複利っで運用するならば、10年で2倍、3倍と資産が増えることは決して夢ではありません。
 
 皆様の賢明かつ正しい判断を、切に期待するものであります。