2021/11/6
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「資産運用のプロ」、9割はボッタくり屋なり! |
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今から約10年前、AIJ事件と呼ばれる事件がありました。 1 国民年金の2階部分である国民年基金や、3階部分の厚生年金基金の中の複数の基金が、、AIJ投資顧問なる会社に運用を委託しました。 2 しかしこの会社、運用に失敗し、約2000億円もの預り金がほぼゼロになってしまったのです。 3 AIJの社長他関係者は逮捕され、刑務所に入りましたが、無くなった2000億円が戻ってくるわけではありません。 4 厚生年基金の方は、参加企業が多少なりとも損失を補填する可能性はありますが、国民年金基金の方は、個人事業主の集まり(例えば、酒屋さんの集まり)ですから、そんな可能性はありません。老後に備えコツコツと積み上げてきたお金は、全部パーになってしまったのです。 何故、こんなバカなことが起きたのでしょうか? 一 AIJなる、聞いたこともないような会社に多額の資金運用を委託した。 二 というのも、この会社の社長のAなる人物。業界トップのN証券でトップセールスマンとして鳴らし、支店長を経て独立し、AIJを設立したのです。 三 問題は、「トップセールスマン」」なるものの正体です。 多くの顧客に多くの金融商品を売りつける → 多額の手数料が会社に入る → 会社は多額の利益を得る → 社員に多額のボーナスを払う。 四 要するに、トップセールスマン、資産運用のプロなる者は、 「顧客に商品を売りつけ、その手数料収入で、自分の資産を増やすプロ」であって、 「顧客の資産を増やすプロ」ではない、ということなのです。 五 そして、トップセールスマンになるくらいだから、さぞかし口もうまいでしょう。さらには、基金の幹部なるものは、役所(厚労省や社会保険庁)の天下りのGGや、会社で出世できなかったGGなど、そもそも資産運用の「し」の字も知らないGGであり、こいつらに飲ませ食わせの接待を行い、契約をかちとったであろうことは、簡単に想像できます。 AIJ事件は、基金という組織が、詐欺師にだまされたわけですが、このことは結して対岸の火事ではありません。 今、個人レベルにおいても老後に備え、資産形成・資産運用を行おという人が増えています。。そのこと自体は大変結構なのですが、ということは、そういった方々を相手に一儲けしようとする輩もまた増えてくる、ということなのです。 ロボアドバイザー口座、ラップ口座、IFA等々、口先三寸の海千山千の輩が、あなたの資産を狙っているのです。 もちろんAIJのような違法会社は論外であり、今ご紹介したのは合法な会社、合法な金融手法であります、ではありますが同時に多額の手数料を取るぼったくり屋でもあります。 2021年秋、我が日本には、iDeCo及びNISAという国が創った ①すなわち合法かつ国家のお墨付きのある素晴らしい制度があり、そしてこれらの制度は、 ②20歳以上の日本人(日本で生活する人)は誰でも入れるのであり、 ③しかもそのメリットたるや、民間制度の10倍、100倍あります。 10年前のAIJ事件を他山の石とすることなく、生命の次に大事なものを守り増やすためにも、 真に顧客のためのサポーター、アドバイザーを選んでいただきたいと思います。 |
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