2021/11/23
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カネとゼニ |
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最近、以下のような報道がありました。 1 ノーベル賞の本庶教授、小野薬品と和解 ノーベル賞の対象となった「オプシーボ」に係る特許権収入について合意したとのことです。 小野薬品が、①京都大学に230億円寄付し、②本庶氏に50億円支払う、というものです。 本庶氏、この間の金銭紛争で、「学問のため」とか、「後輩のため」とか、きれいごと言ってましたが、上記②の事実により、単なる「ゼニ欲しさ」であったことがバレバレとなりました。 2 ノーベル賞といえば、数年前に中村という人が「青色発光ダイオード」で受賞しました。 この人、日亜化学工業という会社に勤め、会社の施設を使い、会社の金を使い、会社の研究者の援助を得て、上記のような発明を果たしたのです。 ところがこの人、自分一人の力で発明したかのようにふるまい、会社に莫大な報酬を要求しました。 結果、金銭的に和解したものの、会社を辞め米国に渡り日本国籍も捨てました。 数年後、この人と二人の大学教授計3人が受賞したわけですが、当然ながらお二人の教授は莫大な報酬など受けていません。 中村氏、「研究者は正当な報酬を得るべきだ」などと息巻いていましたが、単なる「ゼニゲバ」であることがバレバレとなりました。 受賞後会社に対し、「仲直りしたい」と殊勝に呼びかけましたが、会社側は「当社を訪問するなど時間の無駄なので、研究に打ち込んでください」と丁寧に拒否しました。 会社の回答を翻訳すると、「お前なんかと関わってる暇はない、米国で勝手に研究していろ」てなもんであります。 3 そんな中、こういう立派なノーベル賞学者もいます。 島津製作所のエンジニアだった田中耕一さんです。 単なる1社員に過ぎなかった田中さん、ノーベル賞を受賞してもどこかの誰かのように特許権料や報酬を要求することはありませんでした。 一方会社は、氏の功績を評価し、「田中記念研究所を作り、所長として遇し、現在に至っています。 どんな天才であれ、研究というものは一人で出来るものではありません。会社や大学の施設を使い、金銭的援助を受け、それらに属する研究者のサポートを受けてはじめてそれなりの成果を出せるわけであります。 ノーベル賞受賞者と一言で言ってもピンからキリまでさまざまです。 今、多くの方が将来・老後に備え、資産形成・資産運用に励まれていることと思います。 もちろんその目的は第一義的には自分自身のためですが、それに加えそれらのお金が回り回って社会、国家のためにも役立つことを信じ、地道に歩んでいただきたい、切に願うものであります。 「ゼニは社会を変えないが、カネは社会を発展させる」ことを信じて! |
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