2021/11/30
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「セカンドオピニオン」は、正しい人へ! |
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最近の経済雑誌に、「IFAのセカンドオピニオンが必要な時代に」という記事がありました。 以下内容と、見解を述べたいと思います。 1 記事概要 一 退職、相続等でまとまったお金が口座に入ると、銀行や証券会社などの金融機関から提案を受けることが多い。 その提案内容が本当に自分に適した選択かどうか、判断することは難しい。そうした中、必要とされるのが資産運用のセカンドオピニオンだ。 二 ①中立的な立場からセカンドオピニオンを求める際、②どの金融機関にも属さず、相談者の側に立って資産運用アドバイスしてくれるIFA(独立系金融アドバイザー)だ。 三 IFAは生涯を通じて寄り添い、かつ大手金融機関と比べて、遜色のない」サービスを提供してくれる「あなただけのお金のコンシェルジェ」なのだ。 四 これからは個人が資産運用のパートナーとなるアドバイザーを選択する時代に移ってゆくと確信している。 五 IFAなら、長期に渡って相談相手としての関係を継続できます。生涯自分の財産を任せられえるパートナーを見つけてみませんか。 2 見解 一 このことは100パーセント正しい。 二 ①中立的」かもしれないが、「「中立」ではない。 ②どの金融機関にも属さず、これは正しい。 ③相談者の側に立って? IFAという職種は、ネット証券会社等と委託契約を結び、その会社の販売する商品を紹介し、販売につなげる商売であり、証券会社からの委託手数料で食べている。 IFAに手数料を払うためには、証券会社としてはその原資たる信託報酬が高い商品を買ってもらわなければ、商売にならない。 具体的に言うと、 ①IFAに信託報酬1パーセント相当の手数料を払うとしたら、 ②信託報酬2パーセント以上の商品を売らなければならない、 ③ということは、顧客は最低でも信託報酬2パーセントの商品を買わされることとなる。 三 こんな職種と「生涯通じて」付き合っていたら、毎年毎年多額の信託報酬を支払わされることとなる。 四 このことは、100パーセント正しい。 五 「生涯自分の財産を任せる」(笑)。って、「生涯高いコストをボッタくられる」ってことですよ。 3 結論 一 & 四 を読めばわかるように、部分的には正しいことを言っている。 そして、だからこそ多くの人が惹かれるわけだが、 2の見解で述べたように、真実は全く述べていない、 典型的な、「合法的高コスト商品販売手法」である。 次回以降、具体的な例についてご紹介し、見解を述べたいと存じます。 |
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