2021/12/8

3K蹴飛ばし、3Bを信じよう!2

 投資の世界の3K(スマホお手軽口座、ロボアドバイザー口座、ラップ口座)は、ドブにお金を捨てるようなものであり、間違っても加入されないことを忠告いたします。
 それでは、どのような金融機関、口座、金融商品を選ぶかといいますと、
 
 1 以下、iDeCo&つみたてNISAの内容が充実している金融機関で、
 2 iDeCo又はつみたてNISA(余裕ある方は両方)に加入し、
 3 株価指数に投資するインデックスファンドを買う、このことに尽きます。
 
 以下、インデックスファンドの三大偉人について、ご紹介いたします。
 
 一 ジョン・Bogie氏
 残念ながら一昨年亡くなったインデックスファンドの発明者です。
 米国は資本主義の牙城、すなわち株式投資の先進国であります。
 ところで株式投資といえば、1929年の世界大恐慌に見られるように、かつては①「個別株」投資が主流、というかそれしかありませんでした。
 戦後、世界の経済成長の中で②「投資信託」、複数の個別株をまとめて買う金融商品が生まれました。
 さらに時代が進み1970年代、勤めていた証券会社を辞め、自ら資産運用会社(ヴァンガード社)を立ち上げたボーグル氏が考えだしたのが③インデックスファンドです。
 何千、何万とある会社の中から人手・時間・金をかけて会社を選ぶ(既成の投資信託、現在で言うアクティブファンド)ではなく、株価指数に採用されている会社の株をまとめて買ってしまおうというものです。
 今となってしまえばある意味当たり前の発想ですが、しかしこれは資産運用業界における「コロンブスの卵」といっても過言ではないほどの画期的発明であります。
 21世紀に生きる私たちは、この偉大な発明を成した氏に対し、深い敬意と感謝の意を表明したいと思います。
 
 二 Burton・マルキール氏
 ボーグル氏が発明したインデックスファンド、この論理的・実践的優位性を証明した、いわばインデックスファンドの伝道師、それがマルキール氏です。
 1973年に氏が記した「ウォール街のランダムウォーカー」は世界的ベストセラーとなり、現在は第13版を執筆しているとのことです、
 この本こそ、「投資家のバイブル」と言っても過言ではないものであり、500頁を超す分厚い本ですが、何度読んでも飽きない、勉強になる、しかも読みやすい本であり、未読の方におかれましては是非ともお読みいただきたいと存じます。
 
 三 ウォーレン・Buffet氏
 3Bの大トリは、世界最高の投資家バフェットしであります。
 アップル、コカ・コーラ、バンクオブアメリカといった個別株投資で大成功し、10兆円もの個人資産を築いた、文字通りの人類最高の投資家であるバフェット氏。
 ところが、その彼が後世の世代への遺言として仰っているのが、「資産の10パーセントは米国国債に、90パーセントはS&P500インデックスファンドに投資しなさい」という言葉なのです。
 察するに「私(バフェット氏)は、個別株投資で成功した。しかし誰もが同じようなやり方で同じような成功をつかめるわけではない。今、インデックスファンドという素晴らしい金融商品がある、これからの若い方たちは、これに投資すればそれなりの成功を収められるであろう」ということだと推察します。
 
 限りある人生、不透明な未来、資本主義の牙城米国における資産運用の三大偉人(3B)を信じて、豊かで幸せな老後をおくっていただきたい、切に願うものです。