2021/12/10
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個別株より、集合株(投信)を買おう! |
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日立製作所&東芝といえば、誰でも知っている日本を代表する総合電機メーカーであります。 創業100年を超す両社ですが、今その現状は天と地ほどの差があります。 1 日立 2009年、約8000億円という膨大な赤字を出しました。 これを受け、子会社の社長として転出していたK氏を呼び戻し社長に据えました。K氏は大胆な事業構築を行い、業績はV字回復、その後継者もまたこの路線を推進し、結果利益も株価も最高を更新しています。 2 東芝 2015年、長年続いていた不正会計(粉飾決算)が露呈しました。 社長交代、東京証券取引所における管理銘柄扱い等のドタバタを経て、その結果約9000億円超という、日立を超える膨大な赤字を計上しました。 優良子会社の売却や、増資等を経ても業績は改善せず、外部から来た社長主導のTOB騒動等を経て、会社はボロボロになりました。 ついに会社を三分割する、すなわち名門「東芝」は、その姿を消す(分割後の社名には、東芝の文字は残るかもしれないが)こととなるのです。 3 例えば2001年、21世紀が始まった年、20年後の両社の姿を想像できた人は皆無だと思います。 その頃個別株投資をしていた方が、 一 日立株を買えば、今天国。 二 東芝株を買えば、今ほぼイーブン 三 両方の株を買えば、日立の上昇分プラス。 ご存じのように、クロダノミクスの成果で株式市場は底値を脱し、日経平均も3倍になりました。 その結果、東芝株を単独で持っていてもそんなに大損というわけでもあありません。 とはいいつつも、前述したように個別株投資というものは、まったく不透明で不確実なものであります。 また、投資信託にしても、アクティブファンドというものは、個別株を50社、100社という少数の銘柄で構成するものであり、いわば「準・個別株投資」というものです。 今、金銭的余裕がある方が、個別株やアクティブファンド投資をされるのは全く自由であります。 一方、金銭的余裕は無い、しかし将来に向けて少しずつでもお金を増やしたいという方におかれましては、インデックスファンドをお勧めいいたします。 インデックス、株価指数に採用されている銘柄をまとめて買うわけですから、個別株、アクティブファンドのようなハイリターンは期待できません。 逆にハイリスクも避けられるわけであり、いわばミドルリスク・ミドルリターンな金融商品であります。 若く、しかし大きなお金は無い、という方々におかれましては、インデックスファンドを少額ずつ積み立て、長期複利で運用すべきであります。 皆様の繁栄と成功をお祈りいたします。 、 |
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