2022/1/14
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60歳からの資産戦略! |
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「お金を増やす」、このことだけとっても、さまざまな用語があります。 貯蓄、投資、資産形成、資産運用、資産防衛etc.以下整理すると、
60歳以降、リタイアする方々に対して、当然のように金融機関が群がってきます。 かつて、20世紀は少なくとも銀行においては、ほとんど大口定期預金か国債が推奨商品でありました。 幾年月が過ぎ、今21世紀、証券会社はもちろん銀行においても推奨するのは投資信託であり、そのキーワードは、「これからは貯蓄だけでなく、投資ですよ」とか、「資産を正しく運用しましょう」等でありました。 このような動きに対し、私は全面的に反対でありました。 虎の子の退職金をリスクのある投資に向けるなどとんでもない、若くて将来のある方ならともかく60歳を過ぎて元本割れが生じたら、泣くに泣けないと。 この考え方は現在でも変わっていませんし、正しいと思っています。 しかしながら、今現在私は若干考え方が変わってきています。 1 かつて、20世紀の時代ならば、 一 60歳で退職し、 二 65歳まで我慢するか、61歳から特別支給の年金を受け取り、 三 80歳くらいで人生を終わる、これが典型的なパターンでした。 ところが現在状況は変わり、かつてはリタイア後の人生は20年くらいだったのが、今や30年、40年生きることが普通になってきたのです。 長く生きるということは、当然ながらその分の生活費がかかるということであります。 しかも、20世紀の世代の方々は、年金だけでもそれなりの生活を維持できましたが、これからの時代、そんな余裕のある方は少ないことと思います。 これからのリタイア世代は、年金でまかなえない分を自助努力でまかなわなければならないのであります。 ①現役時代、それなりの収入・資産のあった方は、その取り崩しで事足りるが、 ②そうでない方は、退職時点における資産を、ある程度増やさなければならない、ということなのであります。 2 じゃあ、どのように資産を増やすということなのですが、今我が国においてはゼロ金利の時代であり、「貯蓄」だけではほぼお金は増えません。 3 これに対し、「投資」の世界においては、20世紀にはなかった非常に良い商品が生まれました。 株価指数に採用された会社の株を買う、インデックスファンドです。 投資ですからもちろんノーリスクではありません、元本割れのリスクはあります。特にリーマンショックやコロナショックのような大きな出来事が起きると、株価は大きく下げます。3割、4割下がることもあるわけで、その場合ほぼ確実に元本割れはありえます。 一方、これがまた株式市場、株価指数、インデックスファンドのダイナミズムなのですが、上がる時のパワーもすさまじく、例えば米国株式市場なら10年で3倍という、すさまじいパフォーマンスを発揮します。 以上、三つの要因からこれからのリタイア世代におかれましては、資産防衛にとどまるのではなく、ある程度は資産運用も考えるべきであるというのが、2022年初頭における私の見解であります。 |
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